9時間目 ページ10
「待って待って！」
と、中村莉桜はガガっと椅子の音と共に立ち上がって
「もしかしてもしかすると……」
ちらりとカルマを見てまたAに視線を戻す。
「あぁ」と納得したように呟いたAは、サラリと答えてみせた。
「俺カルマのにーちゃんです」
「やっぱり！？」
中村莉桜は目を見開いてAを指さして、「どーりで」とその指をカルマとAに交互に向けた。
「今日からＥ組になりました、赤羽Aです。カルマの兄です。
あ、多分そこの彼が言った本校舎の俺とは別人ですが、よろしくお願いします」
そこの彼、とAは寺坂を視線で示す。
別人という言葉に全員が疑問を抱いた。
別人？という声も聞こえたが、Aはそれについては一切触れない。
「烏間先生も新しい生徒が来るならあらかじめ教えてくださいよー」
タコはびーびーとむくれながらもこの時には既に、Aに撃ち抜かれた触手は何事もなったかのように元通りになっているのだからその辺が超生物だ。
「こいつがスキをついて殺りたいと言って聞かなかったからな」
「ほぅ。暗殺に意欲がおありのようで。
……期待してますよぉ？」
殺せんせー顔が緑のしま模様になる。
「あ、それ。ナメてんのね俺のこと」
さっきの暗殺一発目を成功させるために、Aは烏間先生からだいたいの顔の変化については聞いて
いる。
「嘘だと思ったけど、やっぱ本当なんだね。暗殺してることも、超生物の担任も」
「だからそうだと言っただろう」
これまた真顔で返す烏間先生に向かって「すいませーん」とAがパチンと手を合わせた。
「そうですねぇ。このまま授業を再開したいところで、皆さんAくんが気になって集中できないしょう。仕方ないです。この時間は質問タイムとします！」
おぉーー！という歓声が上がるやいなや、タコがマッハでAの隣に行き
「それでなぜＥ組に？」
「「お前が一番気になってんじゃねぇか！！」」
全員からの息ぴったりなツッコミ。
「だ、だって気になるじゃないですかっ！私でも流石に本校舎の有名人くらい知ってますよ！」
に、言い訳をする気すら無くガッツリ開き直る殺せんせー。
「でなんでなの？俺が知ってる兄ちゃんはこんなとこ来る人じゃないはずだけど？」
さっきまで声を震わせて動揺していたカルマも、早く、と急かすよう口ぶりでそう言った。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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あずきいろ
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なくら(プロフ) - ふーちゃんさん» 癒しなんて言っていただけてほんともううわぁあああありがとうございます(´；ω；｀) (2016年11月24日 1時) (
レス) id: a5d16a318b (このIDを非表示/違反報告)
なくら(プロフ) - ふーちゃんさん» リクありがとうございます了解ですっ(｀・ω・´)ゝ不自然にならないところでやるので遅くなるかもですけど必ずリクにはお答えさせていただきます！！ (2016年11月24日 1時) (レス) id: a5d16a318b (このIDを非表示/違反報告)
ふーちゃん - 作者様神様ですか？癒しになります (2016年11月3日 15時) (レス) id: ebb69b8ca5 (このIDを非表示/違反報告)
ふーちゃん - 作者様 リクです 赤羽兄弟の子供時代お願いします (2016年11月2日 19時) (レス) id: ebb69b8ca5 (このIDを非表示/違反報告)
なくら(プロフ) - 弓闇さん» ありがとうございます。夢主くんのですよね？何色に変えたらいいですか？？ (2016年4月4日 23時) (レス) id: c046ef12ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なくら | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Anika1/
作成日時：2015年3月21日 11時
