14時間目 ページ15
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カルマサイド
「もう……会えなッ、いと、思ってた…….」
気づいたら涙が溢れてた。
やばい。全然止まらない。
拭っても拭っても涙は全然止まってくれなくて。
兄ちゃんか消えた時の不安とか怖さを無駄に思い出しちゃってさらに涙が溢れて
目の前に、すぐそこに、
手を伸ばせば触れられる距離に
兄ちゃんがいることにすごい安心して。
全く自覚はしてなかったけど、俺にとって兄ちゃんはかなり大事な存在だったんだなって実感する。
今だ止まることを知らない涙を腕で拭って、必死に嗚咽を飲み込んで耐えた。
「……ん！？」
刹那、ふわりと懐かしい香りが俺を包む。
背中に回る手は温かくて酷く安心する。
いつぶりだろう。
妙に落ち着くこの感じ。
……じゃなくて、待って普通に恥ずかしいからちょっと待って。
「……心配かけたな。……ごめん。
もうどこにも行かねぇから。ほら泣くな」
なんでそんな優しい声で話すのかな。
ああもうこの感覚。
兄ちゃんが側にいるだけでなんか強くなったような気がするこの感覚。
久々に実感して懐かしくて
息したら兄ちゃんの匂いがして
拭いきれない涙が顎を伝った。
・・・
「さ！久々にカルマの泣き顔も見れたことだし、教室戻るかー」
そう言って兄ちゃんはニヤニヤとケータイを眺める。
「待ってまさかと思うけど……」
まさかと思うけど、とか言ったけど残念なことに俺の嫌な予感はかなり高確率。
「はい残念。ちゃーんと撮らせていただきました♪」
クルッとケータイを回して画面を向けられる。
ほらやっぱり！？
こんの性悪っ！いつの間にっ！
「兄ちゃん変態かよ消してよ早く」
俺がそう言うと、ビックリするくらい悪い笑顔で
「こーんな面白いの消すわけないっしょ」
ってペロッと舌出した。なんとしても消させないと。
確実に、確実に、
そう、か・く・じ・つ・に！！！
悪用されるから。
「兄ちゃんそんな趣味あったの」
蔑むような目を向けてみる。
でも兄ちゃんは敢えてそんな俺の目と視線を絡ませる。
「はいはい何とでも言ったらー？でもあんま言うと……」
そして男の俺でもビビるくらいの、綺麗な笑顔をしてみせた。
「これがみんなの待ち受け画面になるかもよ？」
ダメだ。
やっぱり敵わない。
…………画像は後でスキを見て削除しよう。
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なくら(プロフ) - ふーちゃんさん» 癒しなんて言っていただけてほんともううわぁあああありがとうございます(´；ω；｀) (2016年11月24日 1時) (
レス) id: a5d16a318b (このIDを非表示/違反報告)
なくら(プロフ) - ふーちゃんさん» リクありがとうございます了解ですっ(｀・ω・´)ゝ不自然にならないところでやるので遅くなるかもですけど必ずリクにはお答えさせていただきます！！ (2016年11月24日 1時) (レス) id: a5d16a318b (このIDを非表示/違反報告)
ふーちゃん - 作者様神様ですか？癒しになります (2016年11月3日 15時) (レス) id: ebb69b8ca5 (このIDを非表示/違反報告)
ふーちゃん - 作者様 リクです 赤羽兄弟の子供時代お願いします (2016年11月2日 19時) (レス) id: ebb69b8ca5 (このIDを非表示/違反報告)
なくら(プロフ) - 弓闇さん» ありがとうございます。夢主くんのですよね？何色に変えたらいいですか？？ (2016年4月4日 23時) (レス) id: c046ef12ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なくら | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Anika1/
作成日時：2015年3月21日 11時
