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「あのさ、私涼に言いたいことがあるんだ……」
「何?」
満面に広がる星空を見て話しかけると、隣で涼が首をかしげているのがわかる。
「涼が話した感じで、私涼にプリント届けに行ったのが出会い……だったじゃん…?」
何度も何度も頷く涼。
私はその姿を微笑みながら見ると、視線を星空に戻す。
「んで、プリント届けに行った後にまさかの私の家に不法侵入して一緒ゲームしてさ!」
「いや、不法侵入は言い過ぎ…」
そう言われると、私はクスッと笑うと涼も笑い出した。
「それでね、学校にも復帰してくれたし、帰りにその……でーと…してくれたのも凄く嬉しかった…」
“デート”と言う言葉に思わず、赤面する私。それを見てちょっと意地悪そうな顔をした涼。
「肝試しの時もね、一緒のペアになれてホッとした…ホラゲーしてるくせになんで怖がりなんだよ!って思っちゃうよね」
笑いながら話すと、横から『A…』と言う弱々しい声が聞こえる。
「つまり、私が言いたいことは……」
私はついに決意し、途中言葉を止める。
緊張で言葉が出ない……
「A……?」
涼は私のことを心配したのか、私の両手をギュッと握った。
それで落ち着いてしまったのか、ついに言ってしまった。
「……好きなの……」
「え?」
「私、涼のことが好きだからっ!!」
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咲乃ほしは - すみれ@自由人さん» ありがとうございます!付き合った後のストーリーですね!更新が遅れてしまうと思いますが、頑張って書きますね! (2020年5月17日 8時) (レス) id: 37a5a323ca (このIDを非表示/違反報告)
すみれ@自由人(プロフ) - このお話とても面白かったです! もしよければ付き合ったあとのストーリーとか出してくれませんかね…? みたいです!もしよければおねがいします! (2020年5月14日 10時) (レス) id: 87f53a63fa (このIDを非表示/違反報告)
咲乃ほしは - ゆらさん» 好きって言って貰えて嬉しいです!!ありがとうございます! (2020年3月27日 20時) (レス) id: 37a5a323ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆら - 好き! (2020年3月27日 17時) (レス) id: ad9a4e05e9 (このIDを非表示/違反報告)
咲乃ほしは - カナンさん» ありがとうございます!!面白いと言って貰えて本当に嬉しいですっ! (2020年3月27日 17時) (レス) id: 37a5a323ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:咲乃ほしは | 作成日時:2020年3月25日 11時