私のクラスの不登校くん。 2

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＿＿中2の春。
クラス替えとなった。
俺は櫻井と離れたくなかった。でも、クラス替えじゃしょうがないと思いクラス表を見る。



「あ、俺3組か…」



自分の名前を見つけると、咄嗟に教室に向かうと、そこには穂積と愛しくてどうしても同じクラスになりたかった櫻井がいた。
俺はその時嬉しさが溢れるほどだった。



(今年こそ彼奴に告る……)



そう考えていた。
しかし、ある日笹川が突然復帰した。
笹川とは元々同じ小学校だった。しかし、当時ガキだった俺は当時好きだった好きな人から告られていた笹川をいじめていた。

櫻井は笹川のことが好きみたいだった。
その恋をしている櫻井の顔を見ると、胸が苦しかった。



4月中旬、俺は櫻井と二人きりで無理矢理俺からキスをした。
櫻井はかなり怒っていて俺を叩いていた。
しかし、さっきの彼女の笑顔は前に怒っていた顔とはまったく違かった。






「……くっ……っ…」



目から一粒の雫がツーッと伝っていくのがわかった。“涙”だ。
俺は声を殺して泣いた。



「櫻井……いや、A……」



俺は涙を流しながら独り言のように言う。



「笹川と幸せになれよ…っ…」



そして俺はその場に泣き崩れた。
こんなに真剣に好きになったのは初めてだったかもしれない。



「大好きだったからな……」



俺は空全体に広がる星空を見て、精一杯の笑顔を作りながらそう言った。
俺の目にはまだ涙がたくさん零れていた。


　

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