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「終わった〜!」
最後の資料を留め終わると、二人で一緒に机に倒れる。
今の時刻は5時。ギリギリ部活が終わる前に終わった。
「ありがと。あんたがいなかったら私ずっと帰れなかったかも…本当にありがとね」
私は笑いながら荒木にお礼を言う。すると、『お、おう…』と少し顔を赤くしながら返事をする。
「私、職員室に資料置いてくるね。」
「ん」
私は荒木を置いて、教室から一旦出ていく。
職員室に持っていくと、先生は目を丸くしてびっくりしてきた。私はその先生の顔を見てドヤ顔をした。
「お、おい…櫻井お前全部終わらしたのか…?」
「まぁ、これが私の実力ですけど?んじゃ、さようなら〜」
私は手をひらひらさせて、職員室から出ていく。明らかに先生を舐めているような感じだな…
教室に戻ると、まだ荒木がいた。
「荒木帰ってなかったの?」
「いや、Aを送ってこうかなって思ってさ…」
「え、良いよ。別にまだ明るいし、私変質者に捕まるほど可愛らしい人じゃないし…」
「……」
私が荒木に断ると、荒木は黙っていた。
なんか地雷踏ん…だ…?
「じゃあ、バイバイ」
私は荒木に手を振って帰ろうとした次の瞬間___。
「ん…」
「…ッ!」
何が起こったかわからない…
腕を引っ張られ、私の唇に柔らかいものが当たる。
私、荒木からキス…されたんだ…
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作者名:咲乃ほしは | 作成日時:2019年10月21日 21時