私のクラスの不登校くん。 (ページ2)

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＿＿＿春。
桜はもう少しで満開になりそうだ。
前までは入学したばかりだったのに、もう一学年上がってしまった。

私はクラス表を見るとすぐに校舎へ入った。
制服のポケットに手を突っ込み、階段を上る。

2年生のクラスがある2階に着くと、真っ直ぐ教室へ向かう。

「あ、ここか…」

『2-3』と書いてある板を見て、私は教室へ入る。
教室へ入ると誰もいなく、しーんと静まっている。窓を見ると、1階で見た景色より凄く綺麗に見えた。

「あ、A～！」

「文実おはよ」

後ろから聞き慣れた声が聞こえ振り向くと友達の文実がいた。
文実とは、一年生の時に何故かなつかれて仲良くなった。

「私達また同じクラスだね～！」

「私も文実と同じクラスでホッとした…」

「あたしもあたしも～♪」

背後から、私と文実の会話を邪魔するような聞き覚えのある、裏声が聞こえた。
後ろを振り向くと、私は『はぁ…』とため息をつく。

「荒木、お前いつ見てもムカつくわ」

「はぁ！？お前俺の演技力に感心しろよ！」

荒木翔也。小学生の時からの男友達。ある意味ムカつくがとりあえず仲が良い。