夢かうつつか ページ5
「……って私はなんでこれを調べてんのって」
もう時刻は24:00を回ろうとしているが、何故か私の手はキーボードをカタカタ。
晩御飯もおろか、格好もバイト帰りのままだ。
何を調べているのかと言うと、突然家の前に現れた彼についてだ。
『人型の白い物体』
『真っ白なイケメン』
『急に人型の物体 現れた』
とかって調べてるけど、それらしき情報は何一つヒットしないで、
たまに出てくるイケメン画像に目を奪われ、たまに出てくる怖い画像に叫びながらただただ時間だけが過ぎている。
「はぁーっ、もう止めよ……」
腕をぐんと上に伸ばして、そのまま後ろに倒れ込んだ。
明日も授業なんだし、早く寝る準備しないと。
そうは分かってるけど、急激に私を睡魔が襲ってきて、瞼が重くなった。
「あ、化粧……おとしてない……や……」
だんだんと視界が狭まり、なんだかふわふわしてきて、そしてそのまま私は眠りについた。
*
不思議な扉の前に立っていた。
アンティーク調で、凝ったデザインが凄く可愛い。
ドアノブは金属でほんのり冷たい。
恐る恐る中に入ると、焼き菓子のような甘ったるい匂いがしてきて、つい涎が出てきた。
そこで気づいた。
コレは夢だと。
だって私は甘いお菓子が好きじゃないから。涎なんか出るのは可笑しい。
明晰夢を見るのは初めてのことだったからちょっと嬉しくなった。
建物の中は薄暗く、ランタンのような物がいくつもぶら下がってあった。
奥に進むとこれまたアンティークなカウンターが。
「いらっしゃいませ。お探しのモノは何ですか？」
ぼうっと隅に立っていた人が話かけてきた。顔は仮面を被っていてよく見えない。
「クリアリキッドとビビッドリキッドをください」
私が答えた。
「あなたのロボットの名前を教えてください」
ロボット？
「テヒョンです」
テヒョン？
「分かりました。ではこちらを」
オカネと引き換えに渡された袋を受けとると、ずしりと手に重みを感じた。けれどそれがなにかは分からない。
「ありがとうございます」
帰ろうとすると後ろから声を掛けられた。
「テヒョンは、純粋で、好奇心旺盛で大変だと思いますが、きっと貴方の心に寄り添います。どうか大切に」
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ろろ - 面白いです。続編待ってます！ (2020年5月18日 13時) (
レス) id: ebe43edb5c (このIDを非表示/違反報告)
相生テオ(プロフ) - レーズン君さん» お、お優しい……！！(涙)有り難うございますこれからもテヒョンさんを好きでいてくださいそして私の方が愛してます（渋滞）貴方の言葉を胸にお話考えるの頑張ります！この作品、私なりに伏線とも言えない伏線を張ったりしているので、是非考察しながらお待ちください♪ (2020年3月22日 22時) (レス) id: 631c906184 (このIDを非表示/違反報告)
相生テオ(プロフ) - taehyung0320さん» はあああ(*ノ▽ノ)なんと嬉しい御言葉！今ガチめに感動してます泣いてもいいですか（真顔）コメント有り難うございます凄く励みになりました！次回の更新まではもう少し掛かるとは思いますがより良い作品を目指して頑張ります！これからもどうかよろしくお願いします！ (2020年3月22日 21時) (レス) id: 631c906184 (このIDを非表示/違反報告)
レーズン君 - 引越し、いやぁ荷造り大変ですよねぇっ〜急がなくて大丈夫ですっ！なんなら三年待てます、そのレベルで、なぁんにもしらないロボットテヒョンちゃん好きでっす。読みまくりますよ、はい。あはっいきなりの告白ありがとうございます、まぁ私の方が愛してますけど← (2020年3月22日 14時) (レス) id: 464f7a7adf (このIDを非表示/違反報告)
taehyung0320 - この作品とても好きです。作者様が納得いく作品ができるのを楽しみにしています。更新頑張って下さい! (2020年3月22日 1時) (レス) id: d5d1614e9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：相生テオ | 作成日時：2020年2月17日 20時
