なんだかおかしいテヒョンくん ページ32
「ただいまー！」
「おかえりテヒョン！！」
買ってきたスマホの設定を色々いじくってたところで声が聞こえてきたので、急いで玄関に向かう。
でも帰って来たテヒョンはなぜだか少しげっそりしていた。
え？気のせい？
いや、でもなんか顔も赤いし。
「熱あるの？」
「！」
近付いてテヒョンのおでこに手を当てると、思ってたよりは熱くなかった。
でも、
「だ、ダメだよA！ダメ！」
「へ、」
「俺、トイレっ」
「あ、ちょ」
私の手を優しく退かすと、靴を脱ぎ捨てて部屋へ入っていってしまった。
「なんだ？今更思春期みたいな」
*
それからしばらくしてリビングに入って来たテヒョンは私を見てちょっとビクッとして、ソファーの端っこに座った。
そしてソワソワしてこちらを見ている。
「テヒョンどうしたの？」
「えっ……
いや、あ！そ、その四角いのなに！？」
「ん？あーこれはね」
テヒョンが指差したのはテーブルの上のスマホだ。
じっと見つめてくるから渡してあげると、うわー、と目を輝かせてスマホを上に掲げた。
「それテヒョンのだよ。大切に持ち歩いてね」
「うん！ありがとう！」
「てかさ、買う時に思ったんだけど、テヒョンって何歳なの？」
「とし？それ大事？ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ」
「わりと大事だねぇ」
すんごい今更かもしれないし、馴染んでたから何も違和感無かったけど、一体この子は何歳なのか。
ショップ店員さんの前で分からなくて固まった時はなんとなく同い年にしておいたけど。
「分かんないけど、ジョングギよりは年上だよﾎﾟﾁﾎﾟﾁ」
「んー、じゃあやっぱり同い年くらいかな」
「多分！ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ……ｳﾞｳﾞｯ」
「ねぇさっきから何やって、」
「あっ動かなくなった！」
「えぇ…」
どれ貸して、とスマホを受けとって画面を見ると、『１分後にやり直してください』という文字が。
早速ロックをかけられましたけども。
あれ、一瞬で不安になってきた。
「あのね、これは何回も間違えると自動でロックがかかるの。だから不用意にﾎﾟﾁﾎﾟﾁしちゃだめ。君のパスワードは……」
テヒョンと一緒に画面を覗いて確認していると、
不意に彼がこちらを見ているのに気づいた。
何、私の顔になんか付いてる？
「どしたの？」
気になって視線をテヒョンに向けると、
「ねぇ、チューしたい」
「…………へ、」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 334人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ろろ - 面白いです。続編待ってます！ (2020年5月18日 13時) (
レス) id: ebe43edb5c (このIDを非表示/違反報告)
相生テオ(プロフ) - レーズン君さん» お、お優しい……！！(涙)有り難うございますこれからもテヒョンさんを好きでいてくださいそして私の方が愛してます（渋滞）貴方の言葉を胸にお話考えるの頑張ります！この作品、私なりに伏線とも言えない伏線を張ったりしているので、是非考察しながらお待ちください♪ (2020年3月22日 22時) (レス) id: 631c906184 (このIDを非表示/違反報告)
相生テオ(プロフ) - taehyung0320さん» はあああ(*ノ▽ノ)なんと嬉しい御言葉！今ガチめに感動してます泣いてもいいですか（真顔）コメント有り難うございます凄く励みになりました！次回の更新まではもう少し掛かるとは思いますがより良い作品を目指して頑張ります！これからもどうかよろしくお願いします！ (2020年3月22日 21時) (レス) id: 631c906184 (このIDを非表示/違反報告)
レーズン君 - 引越し、いやぁ荷造り大変ですよねぇっ〜急がなくて大丈夫ですっ！なんなら三年待てます、そのレベルで、なぁんにもしらないロボットテヒョンちゃん好きでっす。読みまくりますよ、はい。あはっいきなりの告白ありがとうございます、まぁ私の方が愛してますけど← (2020年3月22日 14時) (レス) id: 464f7a7adf (このIDを非表示/違反報告)
taehyung0320 - この作品とても好きです。作者様が納得いく作品ができるのを楽しみにしています。更新頑張って下さい! (2020年3月22日 1時) (レス) id: d5d1614e9f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：相生テオ | 作成日時：2020年2月17日 20時
