俺のエゴ 【JM】 ページ30
「え？」
なんの脈絡も無しにそんなことを言われたからだろうか。
テヒョンはこちらを見て、目をぱちくりさせた。
「ずっとAの隣にいてあげて」
「……うん、分かった！」
「どういう意味か分かってる？」
「えー、うん？」
「ふはは！疑問形かよ」
「？？」
多分こいつはまだ恋とか愛とか分かってないし、
もしかしたら、テヒョンにAを任せるのも俺のエゴなのかもしれない。
(……結局俺は、自分のことしか考えてないなぁ)
でもごめん、A。
もう少し俺のエゴに付き合って。
「ねぇジミン、ジミナ」
「……なーにテヒョンア」
「ジミナって笑うと可愛いね！餅みたい！」
「あー！可愛いって言うな、餅って言うな！」
俺が怒ると、いひひひ、と口を四角にして笑うテヒョンア。
……なんだよ。お前も大概可愛いじゃんかよ。
密かに心を鷲掴みにされて胸キュンしてると、ちょいちょいと袖を引っ張られる。
「ジミナ、ちょっと寒いかも」
「わっよく見たら唇紫じゃん！ごめん帰ろう！」
「うん」
ずびびと鼻をすするテヒョンアに、周りがもう薄暗くなってるのに気づいた。
あぁ、確かに少し肌寒いかも。悪いことしたな。
着ていた上着をテヒョンアに掛けて背中を擦りながら立ち上がろうとしたその時、
バッッコォン！！！！
「うおっ！」
目にも止まらぬ速さで飛んできたナニかがテヒョンアの足を目掛け、大きな音を立てて思い切りぶつかった。
「えっ」
コロコロ、とテヒョンアの足元に転がったのはアルミ缶で、悲惨なほどべっこべこに凹んでいる。
「大丈夫！？めっちゃ痛そうな音したけど、どこに当たった？」
「え、多分……甲？」
「多分って、痛くないの？」
「……うん」
「まじか、感覚無いんだ。ってか強すぎでしょお前の甲」
ほら、と見せた缶は鉄とかの類いにぶつかった時のような凹み具合だ。
一方のテヒョンアは自分の足を見つめて黙ってしまった。
自分の足の秘めなる可能性を感じ取ってたりするのかな。
だってさ、大分強めに当たったんだろうに、痛くないなんてすごくない？
俺だったら特技として自慢したり……する訳でもないけど。
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ろろ - 面白いです。続編待ってます！ (2020年5月18日 13時) (
レス) id: ebe43edb5c (このIDを非表示/違反報告)
相生テオ(プロフ) - レーズン君さん» お、お優しい……！！(涙)有り難うございますこれからもテヒョンさんを好きでいてくださいそして私の方が愛してます（渋滞）貴方の言葉を胸にお話考えるの頑張ります！この作品、私なりに伏線とも言えない伏線を張ったりしているので、是非考察しながらお待ちください♪ (2020年3月22日 22時) (レス) id: 631c906184 (このIDを非表示/違反報告)
相生テオ(プロフ) - taehyung0320さん» はあああ(*ノ▽ノ)なんと嬉しい御言葉！今ガチめに感動してます泣いてもいいですか（真顔）コメント有り難うございます凄く励みになりました！次回の更新まではもう少し掛かるとは思いますがより良い作品を目指して頑張ります！これからもどうかよろしくお願いします！ (2020年3月22日 21時) (レス) id: 631c906184 (このIDを非表示/違反報告)
レーズン君 - 引越し、いやぁ荷造り大変ですよねぇっ〜急がなくて大丈夫ですっ！なんなら三年待てます、そのレベルで、なぁんにもしらないロボットテヒョンちゃん好きでっす。読みまくりますよ、はい。あはっいきなりの告白ありがとうございます、まぁ私の方が愛してますけど← (2020年3月22日 14時) (レス) id: 464f7a7adf (このIDを非表示/違反報告)
taehyung0320 - この作品とても好きです。作者様が納得いく作品ができるのを楽しみにしています。更新頑張って下さい! (2020年3月22日 1時) (レス) id: d5d1614e9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：相生テオ | 作成日時：2020年2月17日 20時
