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目線:A
その後は自然に話せるようになり、他愛のない会話を続けていると一人の男子生徒が近付いてきた。
紫っぽい黒で、ゆるくパーマがかかっている髪型が印象的だ。
確か…手嶋くん、だっけ？
「……あ、純太」
青八木くんと手嶋くんって仲良いのかな。
「おはよ、青八木…あと、藤村さん」
「お、おはよう」
私の名前までちゃんと把握してるんだ←
「俺の、親友」
そういって青八木くんは嬉しそうに笑う。
ひとつひとつの動作が可愛くて、小動物みたい。
「そういえば二人って、自転車部なんだっけ？」
そんな質問にも青八木くんは、こくりと頷く。
そして手嶋くんは、
「キャプテンは俺」
キャプテン、なんだ手嶋くん。
「凄いなぁ…」
青八木くんの目に微かに寂しげな色が載ったのは気のせいだと思いたい。
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作者名：しとどに傘 | 作成日時：2018年11月7日 16時
