2 ページ46
.
A「わ、ねぇねぇ見て！このリーダーかわいいっ！」
大野さんのグラビアが載った雑誌を見せてくれる。
「あ、ほんとですね〜」
A「なんか、かわいすぎてもう、さとしきゅん♥って感じ！」
「サ、サトシキュン？！」
「口あーって開けて笑うピースが大好きなの俺っ！」
あ、相葉さんってこんな人でしたっけ？
でも確かに可愛い。30過ぎのおっさんとは思えない。
「口開けて笑うか閉じたまま笑うかどっちかが多いですよね。普通に、にーっって笑うのあんま見たことないかもです」
A「ね！プライベートで写真とる時もそうなんだよ！」
「へぇ〜。ちなみに、プライベートでは皆さんなんて呼びあってるんですか？」
A「えぇ？それはねぇ…ひみつ♥」
「残念です」
A「聞きたい？ねぇ、聞きたい？？」
きらっきらの目で、逆さまに上目遣いしてくる。
あ、相葉さんが鏡に向かって椅子に座ってて、
その後ろに私が立ってるからね。
相葉さんって、プライベートでもこんなことしちゃうんだ…
無邪気すぎて無自覚すぎて、ある意味心配になる。
「教えてくれるんですか？」
A「えーでも恥ずかしいからな〜♪やっぱ教えなーい☆」
なんですかこの小悪魔さんは！
「なんなんですかも〜。はい、終わりました」
A「ありがとっ！」
そう言って勢いよく立ち上がった、と思ったら
ぐらっと体が傾いて、思わず腕を掴んだ。
すとん、と椅子に逆戻りしてしまった相葉さん。
目眩がするのか、両手で顔を覆っている。
「相葉さん？大丈夫ですか？」
そっと掴んでいた手を離した。
A「あ、ごめ…。だいじょぶだいじょぶ。ごめんね」
ゆっくり立ち上がってそう言う。
さっきまでの様子からは
体調の悪さなんて微塵も感じさせなかったのに…
「ほんとに大丈夫ですか？」
A「大丈夫だって！ごめんね変なとこ見せちゃって…。へへ」
「相葉さん…」
A「じゃ、いってくるね〜！ありがと、Aちゃん♪」
「あ、頑張ってください！」
手をひらひらさせてメイク室を出ていった相葉さん。
いつもああやって、笑顔の裏に全て隠しているのだろうか。
でもメイク室の入口に、さっきメイクを終えたはずの大野さんがちらっと見えて、一緒に楽屋に戻るみたい。
後はメンバーの皆さんがさりげなく守るのだろう。
だから大丈夫。きっと。
end
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 335人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：とろサーモン | 作成日時：2014年11月2日 21時
