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Mside
S「食べて薬飲んだ方が楽になるからさ。ちょっと頑張ってみない？」
ほんの少し開いた口に、そっとスプーンを入れる。
翔さんに後ろから抱かれたまま
俺がお粥を食べさせている訳だけど。
A「くふふっ。にの、赤ちゃんみたい」
そう言われたにのはちらっとまーの方を見たけれど
何も言わずにお粥をもぐもぐしている。
いつもなら「うっさい！」と反撃されるところを
何も返ってこないもんだから、
まーも途端に心配顔に戻っちゃった。
確かに、にのがこれだけ素直に甘えることってなかなかないもんね。
半分ほど食べてくれて、薬もしっかり飲めた。
S「よし。寝な」
寝室に連れていこうとすると。
N「しょ、ちゃ…」
S「うん？」
N「……」
S「ん？」
N「…いっしょ…」
そう小さな声が聞こえてきた。
S「一緒に寝る？」
こくん、と頷く。
S「うん、いいよ。寝よっか」
翔さんはにのを抱き上げて、一緒に寝室に入っていった。
A「あんなかわいいにのちゃん珍しいね。いつもかわいいけど」
M「どっちだよ。まぁわかるけどさ」
O「今日は翔くんにべったりだね」
熱が下がるまで、にのは翔くんに甘えていて
翔くんも甲斐甲斐しく世話をしていた。
熱が下がると、家にはにののまーへのつっこみが響くようになって、いつもの日常が戻ってきた。
end
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作者名：とろサーモン | 作成日時：2014年11月2日 21時
