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Oside
使ってない部屋があったから、
そこに布団を敷いてマサキくん用の部屋にして
それぞれ眠りについたおいらたち。
病人なんだからってベッドを勧めたんだけど
ほんとにいいですからって聞かなくて。
早く心を開いてくれないかなーなんて思っちゃったり。
ベッドサイドの明かりで釣り雑誌を読み始めたけど
マサキくんのことが心配になってきた。
熱はだいぶ下がったみたいだったけど、
またぶり返してないかな。
部屋に見に行こうか、と考えていると
ドアが控えめに開いた。
O「マサキくん！」
マ「あの……」
ゆらゆらと揺れる瞳には、溢れそうなほど溜まった涙。
O「どうした？具合悪くなっちゃった？ごめんね」
マ「…こわいの……」
O「こわい？」
マ「まっくら、ひとり、こわい…」
O「そっか。じゃおいらと一緒に寝よ？」
マ「ごめんなさい……」
O「いいんだって。おいで？」
そっと手を引いて、ベッドの中へ。
俺の方を向いて横になり
羽をたたんだマサキくんを、抱きしめてみた。
俺より背は高いのに、
すっぽり収まってしまう華奢な身体。
でも、ひとりで我慢しないで
俺のところに来てくれたのが嬉しかった。
マ「あったかいね…」
O「だろ〜？」
布団の中でマサキくんは、ここに来るまでのことを話してくれた。
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作者名：とろサーモン | 作成日時：2014年11月2日 21時
