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Sside
「んぅ……」
S「あ。起きた」
少し苦しそうに顔を歪めて、ゆっくりと目を開けた少年。
黒目が大きく潤んだ瞳が姿を現した。
不思議そうに辺りを見回していたけれど
俺らの姿を視界に捉えると、大きく目を見開く。
S「あの…！ここ俺らの家です。道路で倒れてたので、連れてきました」
「たおれ、てた…？あ…」
羽に目をやり、巻かれた包帯に気付いた彼は。
「てあて、してくれたんですか…？ありがと、ございます」
S「いえいえ」
「いっっ、…」
体を起こそうとしたら、やっぱり羽が痛いみたい。
咄嗟に体を支えてあげた。
O「具合はどうですか？」
「あ、だいじょぶです…。あの…人間さん、ですか？」
S「人間さん？」
O「まぁ、はい。人間ですけど…。てか、きみは…」
「あ、はじめまして。あの、おれ、マサキといいます。人間さんのことばでいうと、天使、ですね」
S「まじで！？」
O「やっぱそうだったんだ♪」
「はい。すみません、おどろかせてしまって…。
ﾊｧ、ﾊｧ……あの、おなまえは…？」
O「智です」
S「お、俺は翔です」
大丈夫だって言ったけど、まだ辛そうなマサキくん。
ってか、羽が生えてる以外には、人間と変わらないのか…？
あっ、でも体重が異様に軽かったのはそのせいか？
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作者名：とろサーモン | 作成日時：2014年11月2日 21時
