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Sside
S「ただいまー」
O「おかえりー」
リビングに入ると。
O「えっ、誰？どうしたの？」
ソファに少年を降ろすと
その姿を見て驚いた智くん。
O「え！何これ！羽？」
S「道路で倒れててさ、怪我してるし、すごい熱あるみたいだから」
羽も気になるけど
今は手当てと看病が先という気持ちの方が強かった。
智くんもそう思ったのか
すぐに冷えピタを持ってきて貼ってあげた。
O「つらそうだね…。おいらおかゆ作ってくんね」
S「うん」
目は閉じられて、熱く荒い息を吐いている少年。
「はぁ…はぁ……」
俺は羽の手当てに取りかかる。
羽を真っ赤にしている血をやさしく拭き取る。
S「ふわっふわ…」
すごくふわふわしていたけれど
ぐったりしている羽は
細くて華奢な彼自身同様、簡単に折れてしまいそうだった。
S「……ってか、折れてる？」
右の羽が、普通に考えて変なところで曲がってる。
傷にガーゼを当てて、包帯を巻きつける。
折れていそうな箇所は、ゆっくり位置を直して
棒を当てて包帯で縛った。
S「これ意識あったら相当痛いよな…」
おかゆを作り終えた智くんが戻ってきた。
O「それにしてもこの羽……天使、だったりして」
S「えぇ？本当にいる？」
.
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作者名：とろサーモン | 作成日時：2014年11月2日 21時
