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Nside
俺は５つのドアが並ぶ廊下に立って、
ゲームをしながら相葉さんが出てくるのを待つ。
このあとどうなるか、予想はついているから。
ほんとは一人前で止めてあげればよかったんだろうけどね。
これをきっかけに聞き出してやろう。
しばらくして、予想通り緑のプレートがかかったドアが開き、真っ青の相葉さんが出てきた。
俺の姿を見て何か言いたげだったけど
そのままトイレへ向かう。
それに続く俺。
トイレのドアを開けたところで
A「なんでついてくんの？」
N「いいじゃん」
A「トイレするんだけど」
N「どうぞしてください？」
意地悪な手だけど、こうでもしなきゃこの人は隠そうとするから。
A「そんなところにいたら恥ずかしいじゃん」
生唾を飲み込みながら、真っ青な顔の相葉さん。
N「外のトイレで立ってするときは見えるんだから
どうってことないでしょ」
あーだこーだ言い合って相葉さんの限界が来るのを待つ。
A「だって……っ……う…！」
とっさに口に手を当てて、
振り向いてトイレに顔を埋めた。
A「う…っ……うぇぇっ…」
俺も中に入って、強めに背中を擦る。
N「すっきりするまで吐いちゃいな。ゆっくりでいいからね」
相葉さんの目からは、生理的な涙が溢れる。
トイレに響く苦しそうな声。
A「っええっ……けほっ、けほ……」
N「だいじょぶだいじょぶ。苦しいね」
ほとんど食べてなかったところに
いきなりあんなに食べたら
吐くに決まってんでしょーが。
そんな冷静な判断もできなくなるほど
弱ってたってことなのか？
.
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作者名：とろサーモン | 作成日時：2014年11月2日 21時
