*＊わたあめ*＊病系短編集 2 (ページ17)

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翌朝、翔は自分の目覚ましの音で起きた。

その音で同時に目を覚ましたのは和也。

S「あ、にの。おはよ」

N「おはよ。ふぁ～ぁ…」

ベッドの上で体を起こしてぼーっとしている。

寝癖がぴよんとはねていてかわいらしい。

翔は他のメンバーも起こさなければとソファから立ち上がった。

S「まさきぃ、さとしくーん。あさだよ～」

もたれかかったまま朝までというわけにはいかなかったのか、上半身だけ重なるように倒れている2人。

智の背中と雅紀のお腹がくっついて、
智の腰のあたりに雅紀の顔があり、
雅紀のお腹のところに智の後頭部がある状態。

A「あと5ふん…」

S「もう。起きてよ雅紀。智くんも！」

智に至っては、聞こえているのかいないのか、
無視して眠り続ける。

翔に体を揺すられ、何度も呼ばれてようやく体を起こした雅紀。

A「おはよ～。あ、そのまま寝ちゃったんだ…」

テーブルの上には、お酒のビンやグラスが
片付けられずに置いてあった。

S「智くん、起きて」

O「…やだ……」

S「やだじゃないんだって。仕事あるでしょ」

O「ねるの～」

翔が智を起こすのに手間取っている間に、
雅紀はグラスなどを流しに運び、きれいにテーブルの上を拭く。

グラスやお皿を片付け始めたのを見ていた和也は
一緒にキッチンに入り、皿を拭くのを手伝った。

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