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ソファの上にしゃがむようにひざを立てている和也は、白い顔がほんのり赤く染まっている。
潤は、ひじ掛けに体重を預けて、ワインを片手に座る姿が、なんとも様になっている。
翔に抱きついていた雅紀は、立ち上がって
和也と潤の間にぽふん、と座った。
A「にのちゃ〜ん」
和也の肩に寄りかかってくる。
翔と同じでお兄ちゃん気質なところがある雅紀。
いつも何かと口を挟んでちょっかいを出したり
甘えてみたりするのはどちらかといえば和也の方だ。
でも今みたいに、とろとろになった雅紀が
もともと甘えたさんの声をさらに甘ったるくして
自分の名前を呼ぶのも、いいものだと思った。
A「に、の…？」
上目遣いで和也を見上げる。
なぜこの人は、自分より背の低い相手にも
自然と上目遣いしてしまうのだろうか。
自分の上目遣いの破壊力をわかってやっているのか？
いや、本人は無意識なんだろう。
無自覚な小悪魔くんも困ったもんだと思う和也だった。
A「ねぇ……か、ず……？」
水分を多く含み、とろんとした瞳に、赤く染まった頬とくちびる。
誘うような表情。
さっきまで翔に絡んでいたときにはまるでなかったのに、途端に漏れはじめる色気。
何を期待してこんな表情してるんだか。
そこらへんの男にこの姿を見られれば、
確実に襲われるだろう。
N「あんた、メンバー以外にその顔するんじゃないよ」
A「えー！なにぃ？どゆことー？」
N「ったく……」
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作者名：とろサーモン | 作成日時：2014年11月2日 21時
