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1話 ページ3

〈あいつまた学校来てんのかよ〉



〈どんな面下げて…〉



〈来なければ良いのに…〉





周りからの小言に ああはい、そうですね。 なんて適当な事を考えて校内を歩く。

教室について自分の席へと向かえば、想像通り自分の席はなくなっている。言ってしまえば「お前の席ねーから!」状態だ。まあ気にしない。



廊下に出されていた机を戻せば、周りの生徒達は汚物を見る様な視線を向けて来る。此方がその目を向けてやりたいよ、なんて考えているのは許されろ。





「オマエ、どうして学校来んの?」





掛けられた声は黒髪に黄色のメッシュが入った男。過去には仲間として一緒に行動をしていた事もある様な気がするが、今や彼にとって自分は敵であるだろう。

とは言え黙って虐められている?のも面白くない、一つ笑顔でも作ってやるか。



にこり、笑い掛ければ机を思い切り蹴られた。机が倒れてしまわぬ様に手で押さえれば、それが尚更気に入らなかったのか前髪を掴まれる。

きゅっと右目を瞑りながらその手を受け入れれば、左目には彼の怒った様な顔が映った。





「…オマエさ、何笑ってんだよ」



『…羽宮さん、チンピラみたいになってるからやめた方が良いですよ。天下の東卍の幹部が弱いもの虐めなんて、クソダサいですから』



羽宮「オマエっ…」





その時、甲高い声が聞こえた。

あーこの頭痛くなる様な声は…





「だめだよっ、一虎くん…!どうして髪の毛掴んでるの…!?」





こう言う虐め紛いを受ける様になった原因の女、笹木 未来。

笹木にそう言われれば、羽宮は舌打ちをしながら人の頭を机に叩き付けた後に手を離した。





羽宮「何でもないよ、未来ちゃん」



未来「…仲良くしないと、だめだよ…?」





一番思ってない奴がよく言うよ。

そんな気持ちで思わず失笑してしまえば、羽宮に睨み付けられた。あーこれ後で呼び出し→リンチパターンかなぁ…





羽宮「…覚えとけよ」



『ちっさい脳味噌なんでね、忘れたらごめんなさい』





この二人がクラスメイトってだけで頭が痛くなるのに、他のクラスには東卍の中心人物達が居るのだから呆れるよね。まるで自分を虐める為の学校みたいだ。

まあこのくらいただの「虐め紛い」でしかないし、苦しさも悲しさも感じはしないのだけど…言ったら煽りみたいになってしまうからやめておこう。





『…はあ、』





あの頃に、戻りたい…なんて、無理な事まで考えてしまう。

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なっつ(プロフ) - え、、滅茶苦茶好きです….更新楽しみにしてます! (2022年1月27日 18時) (レス) @page12 id: f68b2b1abd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年1月12日 17時

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