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♤
「.....おはよーさん」
「...はよ」
坂田から「話がしたい」と連絡が来た。
俺はもう話すことなんてなかったけれど、あいつはそうもいかないみたいで。
待ち合わせのカフェには目の下にクマを作った坂田がいた。
「で、話って何？」
「そんなんAのことに決まっとるやろ」
頼んだコーヒーには手を付けず俯いたままの坂田は、低い声でそう言った。
「Aは俺の事嫌いになったん？」
「.....なんでそれを俺に聞くねん」
「だっ、て...」
「本人の口から聞くんが怖い？」
びくりと肩を震わせた坂田に思わずにやりとしてしまった。
こいつまだAのことが好きだ。
だけど自分からは動こうとしない。
Aが戻ってくるのを待ってるんだ。
どごぞの忠犬みたいに。
(あほらし)
少しでも牽制しようとした自分が馬鹿みたいだ。
そんな事しなくてももう俺の勝ちに決まってる。
だってAは待っているだけのお前に飽きたんだから。
「お前の前から姿を消したってことはそういうことやろ？だから俺と付き合ってるんやし」
「でも...」
「でももだってもないわ。いつまでもAが自分のこと好きでいてくれるなんて思うなよ。お前があいつを突き放したんやで」
「突き放してなんか...！」
「お前はそういうつもりじゃなくても、Aはそう思ったんだよ。自分より大事なもんが出来たお前に見捨てられたって」
反論することなく黙ったままの坂田に少し苛立つけれど、これ以上責めてもなんの意味もないだろう。
「俺が、...俺が動いてればこうはならなかったん？」
「.....もう遅いわ、あほ」
コーヒー代をテーブルに置いてその場から去った。
拳を握った坂田が何を考えていたかなんて、知らない。
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ゆめ(プロフ) - こんにちは。二人の間でグラグラしている夢主と、行動を起こした坂田さんと、不安な志麻さんそれぞれの視点で進むお話がドツボです。まろまゆこさんのペースで応援してます、、！ (2020年1月31日 16時) (
レス) id: 8d18ba62e8 (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26 - すげぇ、、、すき(告白) まーしぃとさかたんの汚い一面がまた面白いｗ これからも楽しみにしてます あとこれは完全な個人趣味ですが、こういう必要以上に改行しない作品好きですねぇ (2019年5月26日 15時) (レス) id: 68377bc296 (このIDを非表示/違反報告)
夜浪 紗奈 - 続きがめっちゃ気になる！これからも頑張って下さい！ (2019年5月11日 10時) (レス) id: ed71a26e06 (このIDを非表示/違反報告)
まろまゆこ(プロフ) - 夜浪 紗奈さん» ありがとうございます！ (2019年5月4日 16時) (レス) id: 0a41dd36db (このIDを非表示/違反報告)
夜浪 紗奈 - 想像だったんですか！想像でここまで、面白く書けるなんて…凄いですね！ (2019年5月2日 16時) (レス) id: ed71a26e06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まろまゆこ | 作成日時：2019年4月25日 15時
