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[藍沢side]
「...ｹﾎｹﾎｯ」
夜中、息苦しそうな呼吸音に激しい咳が聞こえて目を覚ます。
急いでベッドから降りて聴診器を持つ。彼女は向かい側のベッドの上で苦しそうに口元を抑えていた。
「おい、聞こえるか、おい」
肩を叩くが反応が鈍い。
服の隙間から手を忍ばせて、聴診器を当てる。
「...」
電気をつけようと思ったが、薄暗くても問題はなさそうだと思い吸入器を掴む。
ふと、視線が交わる。
「吸えるか」
口元に寄せた時、ぐっと強い力でその手を押し返されて驚く。
「ｹﾞﾎｹﾞﾎ...ﾋｭｯ...」
危なくなってきた呼吸音に、俺は仕方なくベッドの上に座ると背中に手を入れて身体を起こさせる。
そのまま自分に寄りかかるようにして、後ろから抱きしめる形で吸入器を口に当てた。
半無理矢理だがしょうがない。
いやいやしながらも、最終的には吸ってくれて咳は残っているが落ち着き始めた。
「ﾋｯｸ...んん」
「おい、今度はなんで泣き始めるんだ」
訳がわからない。
何故いきなり泣き出した。
情緒不安定なのは知っていたが。
「ごめ...なさい...ﾋｯｸ...迷惑...かけて」
「気にしてない。いいから寝ろ」
「私なんて...しんだほうが...まし」
その言葉に体を離して寝転ばせようとした俺の体が止まった。
「私が殺したの...だから...死んだら...償えるかな...」
ここまで悩んでるとは思わなかった。
でもその視線は焦点があっていない。
「波田先生は火事で死んだ。火災原因もお前の家じゃない」
そういえば、呼吸が荒くなる。
「ちがっ...私が...あの時...お父さんを見殺しにした...っ」
そう言いながらだんだん早くなる呼吸に急いで口元に手を当てる。
「...大丈夫だ。わかった、だから今は寝ろ」
ゆっくり背中をさする。
涙を流しながら、疲れていたのか目をつぶるとすぐに寝息を立てた。
「...」
聴診器でもう一度呼吸音を確認すると、布団をかけ直す。
...どういうことだ。
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なの(プロフ) - 紺碧さん» いつも楽しく見させてもらってます！！あの、新しい夢小説のリクエストってしても大丈夫ですか、？ (2022年2月2日 14時) (
レス) id: 6d95e2742f (このIDを非表示/違反報告)
レー - 聞いていいですか？ (2021年3月13日 13時) (レス) id: e2fca41a38 (このIDを非表示/違反報告)
あかりん - 続き楽しみにしています！ (2020年6月25日 18時) (レス) id: 5037ca489f (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - 更新楽しみにしてます(´∀` これからのストーリ楽しみにしてます！！ (2018年7月24日 4時) (レス) id: 96ffb2a076 (このIDを非表示/違反報告)
み - 更新楽しみにしています！ぜひこれからもよろしくお願いします！ (2018年3月10日 12時) (レス) id: 1f5bab3162 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mono | 作成日時：2017年8月28日 23時
