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「30代男性、自宅階段から転落、血圧70、心拍120、意識レベルE1V1M3です!!」

相変わらず救命は忙しい。次々に患者が運ばれてくる。

「CTオーダーしときます」

そういって携帯をひらりとさせた名取は相変わらず。私は患者の衣類を全て切り取ると、エコーを受け取り滑らせる。

「開腹します。こっちの出血止まり次第CT室に向かいます」

直ぐにメスを受け取り腹部を開く。そこから溢れ出るように出てきた血液、私は躊躇わずに一気に手を入れる。繊細な作業。信じるのは自分の手のひらと指先と、この目だ。



「はい、お疲れさん」
「ありがとうございます」
「戻って来て早々患者取られるとはなぁ〜!!」

緋山先生と藤川先生から缶コーヒーを受け取りながら、私はなぜか二人に挟まれた。

「ところでさ」
「はい?」
「藍沢とはどうなったわけ??」

わたしはその言葉に首をかしげる。

「赤本が戻って来てからずーっとバタバタだったじゃない。アイツも今向こうに行ってるし?」
「いや、特に何も」
「え?付き合ってるであってる?」
「一応?」

あれから話合いの場は設けて、お付き合いすることにはなった。今彼はトロントの方に下見へと行っているし、一ヶ月もせずに彼は旅立ってしまう。

まあそれを踏まえて、超遠距離ではあるがお付き合いをすることになった。

まぁその後どうにかなるならどうにかなるだろう、っていう私達の考えは多分相当ネジが外れている。それが私達らしさだと思うんだけど。

「遠距離かぁ〜、大変だぞ〜」

なんて茶化してくる藤川先生は、挙式をどうするかとかなんだとかが最近の悩みみたいだし、緋山先生も彼氏さんとなんだか大変そうだし、私はあえて口を挟まないでおくけど。

「だって時差あるだろ??それに会うなんてどれくらいの頻度で会えることやら」
「まあ普通に考えたら年1であえたらいい方でしょ」

なんて勝手に話が出て進んでる。

わたしは受け取った缶コーヒーを飲みほすとそれを藤川先生に握らす。

「ICU行って来ますね」
「おい!これごみ!」
「私も仕事だしよ〜」

緋山先生も呑んでいた缶コーヒーを渡すとデスクに座った。padと書類を手に持ち医局を後にした。

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めい - 楽しく読ませていただいています!ありがとうございます。 (7月20日 7時) (レス) @page10 id: da775a55a6 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮麗子(プロフ) - 初コメ失礼します。続きが気になります・・・!更新大変だとは思いますが、待ってます。 (2021年7月17日 9時) (レス) id: 3300853b00 (このIDを非表示/違反報告)
Flower(プロフ) - 続きが気になります!大変だと思いますが、更新楽しみにしてます!! (2020年3月26日 22時) (レス) id: cd08cf8264 (このIDを非表示/違反報告)
真衣(プロフ) - 続きが気になります 更新しないんですか?これからも頑張ってください (2019年10月2日 22時) (レス) id: b2ca3dc2e9 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます この作品はもう更新されないのでしょうか? (2019年8月21日 2時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mono | 作成日時:2018年10月20日 17時

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