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「血圧落ちてます!」

「輸血早く!このままだと心停止するわ!」

重症で運ばれてきた患者に周りがバタバタと動き回る中、患者の頭元へと立ち患者に手を伸ばす。

『白石先生、頚動脈の触れ弱いです!』

白石先生が「横峯さん、ラインもう一本取って!」と指示を飛ばしているのを聞きながら、ペンライトで患者の目元を照らして目を細めた。

『瞳孔不同出てますね』

白石先生が脳外科に連絡するよう指示をすると、名取先生がPHSで連絡を取っている。その瞬間に患者の血圧が急激に落ちて機械音が鳴り響いた。

「開胸の準備!!」

毛布をめくると青くなった腹部が現れ、間違いなく内臓破裂だろう。横峯先生と共に白石先生に指示をされた私もガウンを羽織り隣に立つと、直ぐに開胸をして血が飛び出る。

「出血源が見つからない...」

「緋山先生お呼びしましょうか」

ナースである冴島さんの言葉に、白石先生は「大丈夫」と断った。恐らく向こうも忙しいだろうという配慮だろうがかなり危険な状態、右から脱転して探すことになり横峯先生が吸引を、私は手を入れ内部を広げ見やすいようにはするが出血量が多くてあまり見えないようだった。

「今日はよく呼ばれるな」

扉が開いたかと思えば、藍沢先生が室内へと入ってきた。

「藍沢先生...」

「瞳孔不動は恐らく末梢性だろう。腹の止血が済んだら、CT取ってくれ、そこでもう一度診察する」

藍沢先生が瞳孔の確認をしながら白石先生と会話を交わす。しかしそれ以前にこの出血が止まるかが先で血が溢れ出る腹部を見ていると、視線を感じて顔を上げれば藍沢先生と視線が交わった。

「血圧落ちてます!」

「レベル1の血液FFPに変えて」

白石先生の指示に場所が分からないのかアタフタする同期を横目に口頭で説明をする。必死に目を手を動かしながら出血源を特定しようとしている白石先生から顔を見上げると、もう一度彼と瞳が交わった。

「...」

そのまま彼は私にしか分からない程度でクイッと顎で患者を指した。その様子に私はグッと拳を握って白石先生へと声をかける。

『すみません、代わっていただけませんか』

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笹原美桜(プロフ) - ネボーンじゃなくてREBOAじゃないですか?ドラマ沿いだと (2021年9月15日 22時) (レス) id: 9ad5622aaa (このIDを非表示/違反報告)
ゆの(プロフ) - こんにちは、いつも楽しく読まさていただいています。誤字を発見したので、ご報告です。支持→指示だと思います。ご確認ください。 (2018年7月30日 7時) (レス) id: 4d27a7bcab (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - あおいろさん» 分かりました (2017年8月20日 15時) (レス) id: 3f08d45607 (このIDを非表示/違反報告)
あおいろ(プロフ) - チナキンさん» ありがとうございます!!「」の前に名前を入れればいいのですが、入れていないのでものですみません。説明文で分かりやすいようにかけるようもっと頑張っていきたいと思います! (2017年8月20日 15時) (レス) id: 5cec4d6e77 (このIDを非表示/違反報告)
あおいろ(プロフ) - Rayさん» コメントありがとうございます。残念ながらただいま忙しい状況で、新しい小説を書く事は難しいと思われます。ですが、男主で案もいいと思いますのでかける環境になれば検討して行こうと思います。申し訳ございません。 (2017年8月20日 15時) (レス) id: 5cec4d6e77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mono | 作成日時:2017年7月27日 0時

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