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「どうにかなんないのか、藍沢。どうにかしてくれよ！早くしないと間に合わなくなる！」
「赤本、各毒物の特徴と所見は」
藤川先生に詰め寄られた藍沢先生は機械に繋がれている冴島さんを見た後、私を見た。私は調べごとをしていたタブレットから視線を外し、それをデスクへとおいた。
『鼻汁や流涎、気管支攣縮、縮瞳が見られないからサリンじゃない。となると有機リンも違う。VX並の猛毒なら私たちもきっと誰か1人は倒れてるはず。マスタードは1時間以上経過しないと症状が現れないし、一酸化炭素はそもそも感染しない」
私はホワイトボードの前に立つと、一つづつ説明しながら赤のペンでバツをつけていく。その時、ふとシアンの文字がやけに大きく見えた。
『...吐き気、頻脈、頻呼吸、目眩に、顔面硬直、症状の現れ方は早く、瞳孔散大、対光反射消失。あの、それ以外の症状や所見、覚えていますか』
私が白石先生と灰谷先生を見れば、驚いた表情をしていた。
「...ず、頭痛がして、吐き気がきて、...呼吸が早くなって」
すると、ピコンピコンと異常を知らせる音が鳴り響き、私はバッと後ろを向けば、そこは冴島さんの心電図だった。雪村さんの「血圧90切りましたッ！」という言葉に、「それで！」と灰谷くんに駆け寄る。
「...周りが少しずつ見えなくなってきて...あ、甘い匂いが」
「...甘い匂い...？」
「甘酸っぱい...ような」
「...私は感じなかった」
『シアンだと思います』
私が振り返り、藍沢先生と橘先生に向けてそう伝えれば二人も強く頷いた。
『シアン中毒の特徴である急激な発現、それに瞳孔散大、対光反射消失もあった。症状もぴったり当てはまります』
「亜硝酸ナトリウム10ミリと、チオ硫酸ナトリウム80ミリ静注する」
藍沢先生の言葉に初療室にいた全員が動き出した。
「プロポフォーロ用意して」
「亜硝酸アミルも必要だ、持って来てくれ！」
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笹原美桜(プロフ) - ネボーンじゃなくてREBOAじゃないですか？ドラマ沿いだと (2021年9月15日 22時) (
レス) id: 9ad5622aaa (このIDを非表示/違反報告)
ゆの(プロフ) - こんにちは、いつも楽しく読まさていただいています。誤字を発見したので、ご報告です。支持→指示だと思います。ご確認ください。 (2018年7月30日 7時) (レス) id: 4d27a7bcab (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - あおいろさん» 分かりました (2017年8月20日 15時) (レス) id: 3f08d45607 (このIDを非表示/違反報告)
あおいろ(プロフ) - チナキンさん» ありがとうございます！！「」の前に名前を入れればいいのですが、入れていないのでものですみません。説明文で分かりやすいようにかけるようもっと頑張っていきたいと思います！ (2017年8月20日 15時) (レス) id: 5cec4d6e77 (このIDを非表示/違反報告)
あおいろ(プロフ) - Rayさん» コメントありがとうございます。残念ながらただいま忙しい状況で、新しい小説を書く事は難しいと思われます。ですが、男主で案もいいと思いますのでかける環境になれば検討して行こうと思います。申し訳ございません。 (2017年8月20日 15時) (レス) id: 5cec4d6e77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mono | 作成日時：2017年7月27日 0時
