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「...うそ...」
『もうお母さんは10年間も癌と戦って』
「そういうことじゃない！！」
私はベッドに寄りかかっていたが、ローテーブルをバンッと叩く姉に頭を静かに抑えた。
『でも緩和治療に移行したいといったのは本人の意思だよ』
「...Aはそれでいいわけ」
『...本人の意思を尊重したいと思う、私は』
母について今後の話しをしなければと部屋に呼んだのが数分前のことだ。毎回母の話しをする時はとても辛く、胸が張り裂けそうになる。喧嘩覚悟で切り出した話しに、姉はやはり泣き出した。
「なんでよ！！助けられないの？！この先死ぬって分かってるのにただ見とけって？！アンタ医者でしょ？！」
私は泣いている姉に胸ぐらを掴まれた。姉はそのまま何度も涙に邪魔されながらも言葉を続ける。聞いてられなくなり私はその手を包み込み、目を合わせた。
『正直、もう治る見込みは無い。治療をしていたとしてももって3年。本人が治療を辞めたいっていうなら、緩和治療に移って楽しい最期を過ごさせてあげるのが私たちの役目だと思ってる』
パンッと乾いた音が部屋に響いた。
叩かれた頬はひりひりと熱を持ち痛む。思わず涙が出そうになるのを堪え、姉を見つめた。
「ふざけないで！！見殺しにするっていうの？！なんで医者になったの？！」
『...ごめん、でも私はお母さんの意思を尊重する。これから先も』
そういうと簡単な物を持って部屋を出た。二階では私の部屋で姉がまだ泣いており、下に降りれば綾人と雫が心配そうな顔をして私を見て来たが「ちょっと外行ってくるね」と伝えてリビングを出た。
医者として選択とはなんだろうか...？
「いらっしゃーい！！どうしたの？またお姉さまと喧嘩？可愛いお顔が腫れてるわよ〜」
地下に降りれば相変わらず強烈なお出迎え。ほっぺにキスをしてくる大山恒夫、じゃなくてメリージェーン洋子。
「今日は凄いわね〜、耕作も来てるわよっ」
その言葉に驚いていると、ほらほらと背中を押されて奥に進んだ。藍沢先生と、その横に一席分あけて白石先生と緋山先生がおり、私は尚気まずくなってしまった。
直ぐに帰ろうと思ったときには既に無理やり藍沢先生の横へと座らせられる。
『相変わらず馬鹿力だね、私別に1人でいいんだけど...って、あのー』
全く話しを聞いてくずに、どこかに行ってしまった店主に私はため息をついた。
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笹原美桜(プロフ) - ネボーンじゃなくてREBOAじゃないですか？ドラマ沿いだと (2021年9月15日 22時) (
レス) id: 9ad5622aaa (このIDを非表示/違反報告)
ゆの(プロフ) - こんにちは、いつも楽しく読まさていただいています。誤字を発見したので、ご報告です。支持→指示だと思います。ご確認ください。 (2018年7月30日 7時) (レス) id: 4d27a7bcab (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - あおいろさん» 分かりました (2017年8月20日 15時) (レス) id: 3f08d45607 (このIDを非表示/違反報告)
あおいろ(プロフ) - チナキンさん» ありがとうございます！！「」の前に名前を入れればいいのですが、入れていないのでものですみません。説明文で分かりやすいようにかけるようもっと頑張っていきたいと思います！ (2017年8月20日 15時) (レス) id: 5cec4d6e77 (このIDを非表示/違反報告)
あおいろ(プロフ) - Rayさん» コメントありがとうございます。残念ながらただいま忙しい状況で、新しい小説を書く事は難しいと思われます。ですが、男主で案もいいと思いますのでかける環境になれば検討して行こうと思います。申し訳ございません。 (2017年8月20日 15時) (レス) id: 5cec4d6e77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mono | 作成日時：2017年7月27日 0時
