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白石先生と運ばれて来た三人をICUに移動させ機械の確認をしていると、藍沢先生がICUに入って来て横峯先生の前へと立った。
「換気がうまくできないぐらいでいちいち連絡してくるな」
二人が向き合った事により、ICUの中では既に前科があるためか少し緊張した雰囲気に包まれた。
「緊張性気胸を疑ったんだろ」
「...疑いました」
「じゃあ自分でどうにかしろ」
横峯先生は静かに視線を下に下げて頷いた。
「それにヘリの中で制限があったとはいえ、下手くそ過ぎだ」
「...はい」
「だが、思い切って創を大きく取ったのは正解だ」
藍沢先生のその言葉に私はほっとして止めていた手を動かして、点滴の速度調整を行う。
「短い時間で確実にドレナージするのに最適な大きさだ」
「...はい...」
すると、横峯先生も言われていることに気がついたのか、えっと声を漏らしておりその様子に私は微笑む。
「それに、4歳の子を優先した搬送プランもよかった」
「...え」
「よくやった」
「え...！」
褒められた事に気がつき喜んだ横峯先生だったが、藍沢先生はすぐに出て行ってしまった。向こうの方で喜ぶ横峯先生をみて、白石先生と目を合わして2人でクスクスと笑った。
「...はぁ、よかった」
安心したのか、そう声に出した白石先生に私も頷く。
『本当に不器用ですね』
そういってカルテ注意書きを書き足せば、白石先生が「そういえばさ」と聞いて来たので顔を上げた。
「藍沢先生と知り合いなの？」
『それ、緋山先生と藤川先生にも聞かれましたよ』
「だって、一緒にご飯食べるくらいの仲じゃない？」
「で？」と女の子の顔をする白石先生に私は苦笑いをした。
『...命の恩人なんです』
「...命の？」
『ちなみに、白石先生達にも二回くらい会ってますよ』
「え？嘘」
『ホント』
そう伝えれば、頭を捻らす先生に記入し終えたタブレットを手渡した。毎年何千人と運ばれてくるのに、覚えているわけはないだろう。
『あの時は翔北の救命の方々に助けて頂きましたから。今でも覚えてます。ありがとうございました』
そういって私はICUを出て医局への道を歩き出した。
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笹原美桜(プロフ) - ネボーンじゃなくてREBOAじゃないですか？ドラマ沿いだと (2021年9月15日 22時) (
レス) id: 9ad5622aaa (このIDを非表示/違反報告)
ゆの(プロフ) - こんにちは、いつも楽しく読まさていただいています。誤字を発見したので、ご報告です。支持→指示だと思います。ご確認ください。 (2018年7月30日 7時) (レス) id: 4d27a7bcab (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - あおいろさん» 分かりました (2017年8月20日 15時) (レス) id: 3f08d45607 (このIDを非表示/違反報告)
あおいろ(プロフ) - チナキンさん» ありがとうございます！！「」の前に名前を入れればいいのですが、入れていないのでものですみません。説明文で分かりやすいようにかけるようもっと頑張っていきたいと思います！ (2017年8月20日 15時) (レス) id: 5cec4d6e77 (このIDを非表示/違反報告)
あおいろ(プロフ) - Rayさん» コメントありがとうございます。残念ながらただいま忙しい状況で、新しい小説を書く事は難しいと思われます。ですが、男主で案もいいと思いますのでかける環境になれば検討して行こうと思います。申し訳ございません。 (2017年8月20日 15時) (レス) id: 5cec4d6e77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mono | 作成日時：2017年7月27日 0時
