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治療を終えた患者を搬送するように指示をしていると、丁度ヘリが降り立った音がしたのでそちらへと走り向かう。先ほども聞こえていたので恐らくこれは第二便あたりだろうか。

『藤川先生!』

「赤本?!」

私のいる様子に驚いた顔をする藤川先生に、私は頭をぺこりと下げた。

「状況は?」

「重症者は今のところ三名、軽傷者は駐車場に誘導中です」

消防隊員に状況を教えて貰うと直ぐに私は藤川先生は頷き合い現場に向かって走り出す。少しすれば既に患者の治療に当たっているらしい白石先生を見つけて私たちは駆け寄った。

「白石ッ」

「この男性お願い、意識は三桁、呼吸音は左右共に正常、お腹と骨盤はまだ見てない、私は山車の方に行く」

白石先生は直ぐに藤川先生と場所を変わる。すると白石先生と視線が合い「赤本さんは私と一緒に来て!」と言われたので彼女の後を追いかけた。

「赤本さんって、今日休みだったよね?」

『たまたまです』

「...そう、あとでちゃんと怪我の手当てしてあげるからね」

私は自分の腕を見てから苦笑いをし頷く。山車の方へと行けば丁度挟まれていたらしい女性が救出されたところで、私たちは気合を入れ直して走り寄った。

「翔北救命センターの白石です。分かりますか?お名前言えますか?」

「...こ...ッ...ッ」

意識はあるが何か伝えたいことがあるのか、パクパクと何か口を動かしている。白石先生は何か聞き取ろうとしているようで、私は直ぐにドクターズバックを下ろし必要そうなものを取り出しす。ラインを取ろうと腕を見ようとした時に、ふと落ちているものが見えた。

『...親子お楽しみ券』

そんなものがあったのか、と思っていたがそこに”おとな”と記載されていることに違和感を感じた。そうなれば”こども”と記載されているものもあるのではないだろうか、先ほどから女性が口にする”こ”が、”子供”を意味しているのなら。

『お母さん、聞こえますか??お子さんがいらっしゃるんですか??』

女性の肩を叩きながら大きめの声で話しかければ、握っていた手がぎゅっと握られた。

「赤本さんは、子供の捜索頼める?」

白石先生の指示に「わかりました」と立ち上がろうとした時、目の前に息を切らした横峯先生が走ってきて「白石先生!」と言葉を震わせた。

「中のッ...山車と..家の間に...」

「ちゃんと言って」

「....ッ挟まってるんです!!子供が...」

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笹原美桜(プロフ) - ネボーンじゃなくてREBOAじゃないですか?ドラマ沿いだと (2021年9月15日 22時) (レス) id: 9ad5622aaa (このIDを非表示/違反報告)
ゆの(プロフ) - こんにちは、いつも楽しく読まさていただいています。誤字を発見したので、ご報告です。支持→指示だと思います。ご確認ください。 (2018年7月30日 7時) (レス) id: 4d27a7bcab (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - あおいろさん» 分かりました (2017年8月20日 15時) (レス) id: 3f08d45607 (このIDを非表示/違反報告)
あおいろ(プロフ) - チナキンさん» ありがとうございます!!「」の前に名前を入れればいいのですが、入れていないのでものですみません。説明文で分かりやすいようにかけるようもっと頑張っていきたいと思います! (2017年8月20日 15時) (レス) id: 5cec4d6e77 (このIDを非表示/違反報告)
あおいろ(プロフ) - Rayさん» コメントありがとうございます。残念ながらただいま忙しい状況で、新しい小説を書く事は難しいと思われます。ですが、男主で案もいいと思いますのでかける環境になれば検討して行こうと思います。申し訳ございません。 (2017年8月20日 15時) (レス) id: 5cec4d6e77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mono | 作成日時:2017年7月27日 0時

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