おばけビルの妖怪紳士!、、、2 ページ3
夜、金五郎は部屋で新しいビルの契約書を見て溜息を吐く
金五郎「…全くもう…はぁ」
するといきなり部屋の電気が消える
金五郎「予備あったかな?」
金五郎が立ち上がる…すると次の瞬間変な物音が聞こえ段々と近づいてくる。金五郎は「誰?」と大きい声で言うが返事がなくドアが開き赤い服を着た男性が転がってきて立ち上がる
「石垣金五郎だね?」
金五郎「だ、だ、誰だ!」
「私はだるま。このビルの4階を借りている男だ」
金五郎「よ、4階!?う、ウチに4階なんかあ、ありませんよ!4は死に通じて縁起が悪いんで3階の上は5階になっているんですよ!」
金五郎はない筈の4階に住んでいると聞き驚く
だるま「だか、私は現に4階に住んでいる。もう100年間もね」
金五郎「ひゃ、100年!?」
だるま「それだけ此処が気に入っているのだ。このビルは存在自体が芸術だよ。然るにだ!このビルを壊すという馬鹿な噂を聞いたのだが」
だるまは金五郎に背中を向ける
金五郎「え、えぇ…間もなく工事が…「すぐに中止したまえ!!」え?」
金五郎が言おうとした瞬間ヤカンからお湯が沸騰の所為で出てきてだるまが中止しろと言う
だるま「いいかね?私は4階をオフィスにしている!芸術ビジネスは芸術的ビルでこそ成り立つのだよ!」
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作者名:勿忘草 | 作成日時:2017年6月8日 20時