MAJOR 第２シリーズ part3 (ページ9)

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第十二話夢見る島３ページ9

寿也「Aちゃん…」
A「と、寿君…？」

Aはハッとし寿也に背中を向け涙を拭う

寿也「泣いてたの…？」
A「そんな訳ないよ…泣いてなんてっ…寿君が綾音ちゃんと居ても何もおかしくはないし…気にしてないよ？私が勝手にお見送りに来たらタイミングが悪くて…それで「ごめんAちゃん」っ！」

言い訳とは違く涙が流れ出し寿也が後ろから抱きしめるとAは顔が赤くなり目を開く

寿也「ごめん…僕も辛かった。暫く会えないのにAちゃんは見送りに来てくれないのか…とか、Aちゃんに会いたいとか思った…。でも僕達の関係は幼馴染だそんな贅沢な事を言えない…だから綾音ちゃんに会って気が緩んでしまったんだ…」

A「寿君…」
寿也「ごめんねAちゃん…本当はAちゃんに会いたかった」

Aは振り返り笑顔で寿也を見つめる

A「私もだよ寿君…私も寿君に会いたくて我慢してたら吾郎に行けって言われちゃって…家を出たら寿君に会いたくて会いたくて…堪らなかったの」
寿也「Aちゃん…」

A「寿君…これ」

Aはペンダントを外し寿也の首にかける

寿也「これ…」
A「お守り。二人が無事に帰ってこられますように…って」
寿也「…」

寿也は自分のバックに手を伸ばしAの手に寿也が使うリストバンドを渡す

A「これ…寿君？」
寿也「僕からもお守り…Aちゃんが元気でありますように」

A「ありがとう寿君」

寿也「それから、帰ってきたら話したい事があるんだ…待っててくれる？」
A「っ…うん待ってる…私も寿君に言いたい事があるの…多分同じ事」

寿也「うん…じゃあ行ってくるねAちゃん」

寿也はAの額にキスをし笑顔で行きAは顔を赤くし愛おしそうな笑顔で見送る

A「行ってらっしゃい寿君、吾郎…待ってるからね…」

寿也とAの想いが通じるまであともう少し…

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そして一ヶ月後…Aは特待生のいる厚木へ行った

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夢見る島 end

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