第十三話 つかの間の夏休み7 ページ16
寿也はAの肩に手を置き少し離れる
寿也「これ、Aちゃんに返したかったんだ」
寿也は首に下げ懐から出したペンダントを見せAにかける
A「私もこれ、寿君にお返しするね」
Aも寿也に預かっていたリストバンドを返した
A「さっ、寿君早くお部屋に戻らないと…少しでも疲れた体を休めて」
寿也「うん。…あ、最後に一つだけいいかな?」
A「なに?」
寿也「今度からAって呼んでもいい?」
A「っ…うん。いいよ」
寿也「僕の事も寿也って呼び捨てでいいよ?」
A「よ、呼び捨てなんて…」
Aが焦り寿也は笑う
寿也「ごめんごめん…冗談だよ…「まだ…」え?」
A「急に呼び捨てで呼べないけど…でも必ず言える様になるね」
寿也「うん!」
Aがそう言うと寿也は嬉しそうに頷き「じゃあ…」と言い部屋に戻る
A(ごめんね寿君…恥ずかしくて言えないってのもあるけど…でもね一番の理由は私にまだ勇気がないから…。野球も上手くなってかっこよくなった寿君の隣に立てたり支えたりする勇気がないの…だからもう少しだけ…)
Aは部屋へ戻り指示があるまで待機する
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静香から指示があり、野球場の一塁側ベンチの更衣室に来て一息をつきキッと真剣な目をしノックをする。ガチャッと開けると既にユニフォームを着た特待生組がいた
A「準備出来てる?」
薬師寺「あぁ」
渡嘉敷「でもさぁ、あのゴミ捨て場の奴らだろ?」
A「マニュアル野球でこの試合特待生組が勝ちだとしてもそのゴミ捨て場から死ぬ気で這い上がった彼等なら油断すべきじゃない…それに負け試合だと聞いた彼等は…必ず勝とうとしてくるよ」
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静香「あ、来た来た」
静香が一塁側ベンチを見るとAと選手9人がいた
静香「ではこれより、皆さんにはあちらの特待生一年生チームと試合をしてもらいまーす!」
A達が着くと静香が夢島組にセレモニーをし特待生組を指し一声で両者は睨み合い余裕の笑みを浮かべる特待生
つかの間の夏休み end
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夢主ちゃんと寿也君の会話を少し変えました(ーー;)
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作者名:勿忘草 x他1人 | 作成日時:2017年2月24日 22時