名探偵コナン 〜心の傷を癒して…〜

１２ ページ17

灰原「私は最初、あの子が人を殺してきた…と言ったけど、本当は違うの」
コナン「違う…？」

灰原「あの子はね、両親が組織の一員で殺され、当時中学生だった彼女を強制的に組織の一員にしたの。その役目が裏切った人間や障害のある奴の排除だったの…でも、中学生に人を殺せる訳が無い！…最初は抵抗したの…でも、組織の英才教育を受け人を殺せなければ罰が待っていた…そう言う教育よ」

博士は顔を青くする

博士「な、なんて酷い」
コナン「…」

灰原「人を殺す事に恐れた彼女は、次第に感情が無くなり…人を…」

灰原は、でも…と付け足す

灰原「感情が無くなってもあの子はプライドを持っていた。最後まで命を取ることはしなく…傷を負わせるだけだったの…そして、彼等がトドメを刺す。そう言うやり方をしていたの…。拘束されていた時彼女言っていたわ…血が強い…組織が怖い…いつか殺されるかもしれない…でも、それも仕方のない事で死ぬ覚悟はしてるのってね…



だから、彼女は、いつ組織に見つかっても死ぬ覚悟をしてるの…だから、あの子を責めないで」


灰原の悲しそうな顔にコナンは

コナン「分かった…俺も言い過ぎたんだ。あいつに謝ってくる…ただ一つだけ」

１３→←１１

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す