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酷いことしてる。私。
臣の気持ちには気づいているのに、何も無かったような振りをして剛典に笑いかけているんだもん。
最低だ、私。
「A？どうしたの、ぼーっとして」
『ううん、なんでもないよ。ほら、急いで食べないと遅刻しちゃう』
仕事が休みな私とは違って、朝から仕事に追われているらしい剛典。
昨晩だって実は仕事が終わってなかったけど、会いたくてきちゃったと人懐こい笑顔でそう言っていた。
それから朝ごはんを食べて、一緒に家を出た。
『あ、待って。剛典、ネクタイ曲がってる。』
部屋を出て、鍵を閉め終わった彼の青いネクタイをしっかりと締め直す。
懐かしいな、この感じ。
真面目なのにこういう所が少しズボラだったり、抜けていたり。そんな所が好きだった。
ネクタイを締め直し、顔を見上げると上から柔らかいキスが降ってくる。
『ん･･･』
「･･･よし、これで頑張れる。笑」
『また、会えるよね？』
また、私の前から彼がいなくなってしまう気がして怖くなった。
また会えるよねなんて、そんな事言えるような立場じゃないのに。
「会えるに決まってるじゃん。いつでもね。」
駅までの道をあの頃のように手を繋いで歩いた。
お揃いの指輪は、もうお互いの指にははめられていないけど。
あの時と何一つ変わっていない気がした。
変わったのは、この景色くらい。
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葵(プロフ) - たかあやさん» そう言っていただけると嬉しいです(；＿；)更新暫く滞っていて申し訳ないですが、ご期待に添える事が出来るように頑張ります･･･！ (2018年6月30日 19時) (
レス) id: ea5accdc2b (このIDを非表示/違反報告)
たかあや(プロフ) - この感じの岩ちゃん臣は初めてですごいハマってます(*^^*)いいなぁ。こんな風に挟まれたい(笑)全くこの先の展開が読めない！！それがいい！！更新楽しみにしています！！ (2018年6月30日 16時) (レス) id: 9513f20f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵
| 作成日時：2018年3月16日 13時
