ストロベリーフィールド

8-過去- ページ8

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父親からの知らせは突然だった。





｢父さんな、再婚しようと思う。｣





その数ヶ月後、私の父とダニエルの母親は再婚した。
母が亡くなってからもう10年以上経つし、父親が再婚すること自体は反対もしないし余り驚かなかったけど、それがダニエルの母親となれば話は別。
最初から私を向こうの家族と馴染ませようとしていたんだ。無神経な父に腹が立った。


私はアパートで一人暮らし、ダニエルは彼の母親と私の父親と暮らすことになった。
自分の親が恋人の親と結婚するなんてそんな話ある？
きっとダニエルも複雑だったと思う。


もっと最初に気づいていれば、ぐるぐると色々な感情が渦巻いて消化しきれなくなった。




それと同時期に、私はもう一つの問題に悩まされていた。


｢ダニエルと別れてください。｣


彼の家の近くを歩いていると急に引き止められ、制服をきた女の子にそう言われた。
どこかで見覚えがあると思ったら、ダニエルの友達だろうか、彼の部屋にあった写真に写っていた子だ。


｢あなたみたいな人にダニエルは似合わない。｣
｢親同士再婚するんでしょ？家族の中で付き合ってるって世間から見たらどうなの？｣
｢ダニエルが可哀想。歳も離れてるし。最近ダニエル元気ないのはあなたのせいでしょ。あなたと別れた方が幸せになれる。｣




"あなたと別れた方が幸せになれる"




そうなのかも。




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