ストロベリーフィールド

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午後の全体会議。


各部署から数名参加することになっていて、うちの部署からは私と後輩のジェファンのみ。
コの字型にテーブルが設置されていて、対面にはまさかの営業部のミニョン、ソンウンさん、ダニエル、ソンウくんで。


どこを見ていいやら...。


席に座って何気なく前を向いていると不意にダニエルと目が合って、ふわりと微笑んできたから恥ずかしくなって下を向いてしまった。





"それでは会議を始めます、まずは〜"


静かになった室内に響く進行の声。
みんな真面目にきいているんだろうけど、私は全く頭に入んない。


会議中なのに考えるのは朝からのミニョンの態度で...


実は朝以降も昼休みにミニョンとすれ違った。いつもだったら一言二言交わすのに、話すどころか目も合わせてくれなかった。


避けられてる、絶対。









「オーケーオーケー。」


1人で葛藤していると隣に座ってるジェファンから聞こえてきた彼の特徴的な相づち。


｢オーケーオーケー。｣


...心の中で言ってくれないかな？


｢オーケーオーケー。｣


うるさいな...。




軽く脚で静かにするように合図しようとしたのに、変に力が入ってしまって思いきりヒールでジェファンの足を踏みつけてしまった。


｢痛ッ！！！！｣


会議室に響くジェファンの声、それと同時に一気に私達に集中する無数の視線。


やっちゃった、やっちゃったよね...。


『失礼しました。』
｢すみません。｣


慌てて二人して頭を下げると周りから聞こえてくる小さな笑い声。


ほんっと恥ずかしい。


チラッと顔を上げると目に入ったのは口を抑えて肩で笑ってるミニョンだった。


ミニョンが、笑ってくれた。


たったそれだけで、私の不安が薄れていく。
理由はどうであれ、私のことで笑ってくれたのは間違いないから。






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