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2人ともジャケットを脱いでネクタイを緩める仕草がまあ様になって。
ユナなんか、
「あらまー。」
っておばあちゃんみたいな声出ちゃってる。
ミニョンは私の隣、ダニエルはユナの隣に座った。
時折ダニエルと絡まる視線に胸がぎゅっとなる。
その度にふんわりと笑いかけてきて、私だけ余裕がないようで少し悔しかった。
ダニエルは乾杯して早々私とミニョンが付き合ってること(仮)についていつから付き合ってるのとか、なんで付き合うことになったのとか聞いてきたけど、ミニョンはそれを全て上手に交わしていて心の中で拍手喝采だった。さすが営業部のエース。
ダニエルも最初は頑張っていたものの後半諦めモード、それでも何となく疑ってるように感じた。
いい感じにお酒が進んできた頃、
「なんでうちの会社に入ったの?」
今度はユナの尋問が始まった。
「なんでですかね。」
なんだその曖昧な回答は。
ユナもスルーするし。
「でも大変だったんじゃない?就職活動。」
「まぁ。でも頑張る糧があったんで。」
そう言って私の方を見てニコって笑った。
私がこの会社にいるの知ってた...?
「でもまさかAヌナがこの会社にいるなんてビックリしました。アハハッ。」
んなわけないか、誰にも言ってないし。
ミニョンもユナも気を使ってくれているのか変に踏み入った話はせず、私はそのおかげで肩の荷が段々と降りてきて楽しく終われそうだと思っていたんだ。
この時までは。
そろそろ帰ろうかなんて話していた時、
「ダ...ニエル?」
急に私たちの前で立ち止まった女性。
どこかで見覚えのあるその顔...
「ミナ、なんでここに?」
ダニエルの声が急に低くなった。
「たまたま友達とのんでて、」
"ダニエルと別れてください"
思い出した。
その子は5年前、私にそう告げた彼の友達だった。
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碧花(プロフ) - ジェファンのくだりはつい吹いてしまいました笑笑オーケーオーケー笑笑 (2018年1月28日 17時) (レス) id: 61408c53b3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽーる(プロフ) - (名前)みーさん» コメントありがとうございます!!お話がいっぱいになってしまい次に移行しますがそちらもよろしくお願いします(>_<) (2017年11月5日 19時) (レス) id: c07f0270bf (このIDを非表示/違反報告)
(名前)みー(プロフ) - もう、ミニョンもダニエルも素敵すぎて一気に読んでしまいました!更新楽しみにしています!! (2017年11月2日 8時) (レス) id: 9c0d41724e (このIDを非表示/違反報告)
YES。(プロフ) - ぽーるさん» ありがとうございます!!!! 頑張ってください:) (2017年9月15日 20時) (レス) id: 372597b041 (このIDを非表示/違反報告)
ぽーる(プロフ) - NANAさん» はじめまして!コメントありがとうございます^ ^ まだ結末はどうなるかわからないですが、ご期待に応えられるように2パターン落ちで考えてみますね!挫折したらすみません>_< (2017年9月11日 21時) (レス) id: 5df4813f60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽーる | 作成日時:2017年8月19日 16時