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第六十二話 ページ21

坂を登りきると、そこには毎日のように通っていた学び舎が。

それと、僕を囲む無数の気配。

一人

二人

三人…

いや、数えなくてもわかる。

全員、いる。

僕を逃がしまいというように

至る所に皆の気配。



「…よかった」



ポツリと、そう呟く。



「遅かったじゃねーか。山田サンよォ」



後ろから、いや

木の上から声がした。



(だんま)りかよおい」



木から降り、僕の方へやってきて肩を組んできた。



「お前、どれだけ俺らに心配かけたかわかってんのか?」



寺坂くんは僕の顔を覗き込むようにそう言った。


当の僕は、目を、閉じていた。

続々と、木の上から

屋根の上から同級生達が降りてきた。

そして、僕の目の前には

渚の気配、真後ろには業の気配があった。


俺は目を開け、渚を見つめた。



「…A。久しぶりだね」


「…久しぶり」


「ねぇ、A。僕達がどれだけ心配したかわかってる?」


「…」



渚は僕の方に歩み寄ってきて、



「どうして、どうしてなの!?」



胸ぐらを、



「なんでっ、そんな勝手なことするの!?」



掴んだ。

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yu-kun(プロフ) - アカヤさん» 返信遅くなり申し訳ないです。作品を読んでくださってありがとうございます。 (2020年12月1日 23時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)
アカヤ(プロフ) - 完結おめでとうございます。 とても面白かったです…!! (2020年11月21日 15時) (レス) id: c94cddf62e (このIDを非表示/違反報告)
yu-kun(プロフ) - ドーリー☆さん» そう言って頂けて幸いです。御祝いのお言葉嬉しいです!コメントありがとうございました! (2019年7月29日 14時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)
ドーリー☆(プロフ) - めっちゃいい話だった〜!完結おめでと! (2019年7月29日 14時) (レス) id: e7e2f8dfc2 (このIDを非表示/違反報告)
yu-kun(プロフ) - 椿さん» 御祝いのお言葉嬉しいです。泣いて頂けたのなら幸いです!コメントありがとうございました! (2019年7月29日 12時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yu-kun | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年12月8日 1時

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