第六十話 ページ19
あの一件から、数日後。
全く開いていなかったE組のグループメッセージをタップした。
今まで、僕だけが既読を付けていなくて
開いた瞬間、全部に全員既読の文字が付いた。
その時、グループメッセージに通知が入った。
律全員既読が付きました!!
メッセージ主は律だった。
律を始め、たくさんのメッセージが入ってきた。
渚本当だ!!A!?Aが既読したの!?
カエデそんな、嘘でしょ…?Aなの…?
業A、返信して
A明日 6時 校舎
簡潔なメッセージを送る。
散々迷惑かけていた挙句、こんなメッセージだなんて、呆れるよね。
画面を見つめていると、そこには見慣れた髪色が
「…Aさん。お久しぶりです。自律思考固定砲台の律です。覚えていますか…？」
「…覚えてるよ、律。久しぶり」
「っ…Aさんっ、何故皆さんを、私を、そんなに心配させたのですか！何故、何も言わずにいなくなってしまったのですか…っ！…考えたんです。何故、Aさんがいなくなったのか。…でも、わからなかったっ…全てのデータをフル活用しても、全くわからなかった…！」
「…律」
「……ですが、無事でよかったです。Aさん」
花が咲いたような優しい笑顔で、律は僕にそう告げる。
「ごめん、本当にごめん。たくさん迷惑かけた。…明日、明日ちゃんと言うから。…お願い、お願い律。…泣かないで」
律は、機械であったはずなのに
殺せんせーに手入れをされて、自我を持つようになり、感情を知った。
嬉しい時は笑ったり、悲しい時は泣いたり
たくさんの感情を表現できるようになっていた。
律も自分でどんどん学習していくし、いつの間にか
人間らしくなっていた。
「あ…すみませんっ…こんな、涙を流すはずでは…」
「僕が、悪いから。謝らないで」
律の頭を指先で撫でる。
こんなにか弱い女の子を、僕は悲しませていたのか。
いや、他のみんなも同じなんだ。
「ごめんね、律。…また明日」
「……はい、Aさん。また明日」
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yu-kun(プロフ) - アカヤさん» 返信遅くなり申し訳ないです。作品を読んでくださってありがとうございます。 (2020年12月1日 23時) (
レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)
アカヤ(プロフ) - 完結おめでとうございます。 とても面白かったです…！！ (2020年11月21日 15時) (レス) id: c94cddf62e (このIDを非表示/違反報告)
yu-kun(プロフ) - ドーリー☆さん» そう言って頂けて幸いです。御祝いのお言葉嬉しいです！コメントありがとうございました！ (2019年7月29日 14時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)
ドーリー☆(プロフ) - めっちゃいい話だった〜！完結おめでと！ (2019年7月29日 14時) (レス) id: e7e2f8dfc2 (このIDを非表示/違反報告)
yu-kun(プロフ) - 椿さん» 御祝いのお言葉嬉しいです。泣いて頂けたのなら幸いです！コメントありがとうございました！ (2019年7月29日 12時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)
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