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第五十六話 ページ15

殺せんせー。僕は、どうしてこんなにダメなんだろう。

昔から、そうだった。

何をやっても、どう足掻いてもダメダメで。

せめて、友達だけでも大切にしようと今まで生きてきたのに

この(スキル)を生かしたくて公安に入ったのに、僕が思っていたほど過酷で

外部の人間に僕が公安警察官だって事は言えないから、必然的に皆を避けるような形になっちゃうし

皆を、すごく心配させて

その上、渚に関係がある人物を殺して

僕は、僕は

こんな事のために公安に入ったんじゃないのに

この国を、殺せんせーが存在したこの日本を、守りたかっただけなのに

どうしてこうなったんだろう。

もう、わかんないよ





「そうですねぇ。わかりません」




…殺せんせーでも、わからないことがあるんだね。



「そりゃそうですよ。私だって人間ですから。分からないことの一つや二つ、存在します」



タコじゃなくて?



「にゅや!?今先生かっこよく決めたのに!!!」



…あはは、ごめんね。先生。

自分の事だし、先生にはわからないよね。



「はい!わかりません!…なので、Aくん。先生からAくんに宿題を出します」



…宿題?



「はい、宿題です。君が本当に守りたいものは何か。今、この状況の自分を俯瞰する力を身に付けなさい」



うげ、2個も出るの?

…わかったよ、殺せんせー。

僕、その宿題をちゃんと提出できるようにするよ。



「もちろんです!提出期限は、私がAくんと出会った時です。その時には胸を張って宿題を提出してください」



…はい、殺せんせー。

その時まで

さようなら



「はい、さようなら。…よく、頑張りましたね」









「…_!____A!!!」



目を覚ます。

真っ先に目に飛び込んできたのは、降谷さんの顔だった。

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yu-kun(プロフ) - アカヤさん» 返信遅くなり申し訳ないです。作品を読んでくださってありがとうございます。 (2020年12月1日 23時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)
アカヤ(プロフ) - 完結おめでとうございます。 とても面白かったです…!! (2020年11月21日 15時) (レス) id: c94cddf62e (このIDを非表示/違反報告)
yu-kun(プロフ) - ドーリー☆さん» そう言って頂けて幸いです。御祝いのお言葉嬉しいです!コメントありがとうございました! (2019年7月29日 14時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)
ドーリー☆(プロフ) - めっちゃいい話だった〜!完結おめでと! (2019年7月29日 14時) (レス) id: e7e2f8dfc2 (このIDを非表示/違反報告)
yu-kun(プロフ) - 椿さん» 御祝いのお言葉嬉しいです。泣いて頂けたのなら幸いです!コメントありがとうございました! (2019年7月29日 12時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yu-kun | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年12月8日 1時

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