第五十四話 ページ13
こちらの任務も終わり、ハイハットからの連絡を待っていた時。
無線に連絡が入った。
『____…ハイハット、任務完了_…』
ハイハットの声は、先程のものとは違い。
生気が無くなったような声だった。
その声を聞いて、俺は妙に焦った感覚に陥り
気が付いたらハイハットの元へと急いでいた。
「ハイハットッ!!!」
「……どうしたんですか、バーボン。そんなに焦って」
まずい。
俺の目の前にいるハイハットは、壊れている。
焦点があっていなく光が宿っていない瞳、その瞳から流れる涙、僅かに上がっている口角…。
壊れていると確認するのに、十分なほどな状態だった。
何故こうなっているのか。
情報量の少なさに、俺は頭を抱えそうになった。
今日人を殺した事で、今までのモノが弾けたのか。
ふと、ハイハットが持っている封筒が目に入る。
…原因は、これか。
「…ハイハット、帰りましょう」
「………はぁい」
これ以上、俺はこいつに踏み込んではいけない。
本能が、そう告げている。
…踏み込んだ事によって、こいつはこれ以上おかしくなってしまう気がするから
ハイハットを一人にして、変な気を起こされてしまっては叶わない。
今日は、俺の家に泊めよう。
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yu-kun(プロフ) - アカヤさん» 返信遅くなり申し訳ないです。作品を読んでくださってありがとうございます。 (2020年12月1日 23時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)
アカヤ(プロフ) - 完結おめでとうございます。 とても面白かったです…!! (2020年11月21日 15時) (レス) id: c94cddf62e (このIDを非表示/違反報告)
yu-kun(プロフ) - ドーリー☆さん» そう言って頂けて幸いです。御祝いのお言葉嬉しいです!コメントありがとうございました! (2019年7月29日 14時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)
ドーリー☆(プロフ) - めっちゃいい話だった〜!完結おめでと! (2019年7月29日 14時) (レス) id: e7e2f8dfc2 (このIDを非表示/違反報告)
yu-kun(プロフ) - 椿さん» 御祝いのお言葉嬉しいです。泣いて頂けたのなら幸いです!コメントありがとうございました! (2019年7月29日 12時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)
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