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109話 ページ3

ゴ「セイラ……?」

目の前にはゴンとキルア

私の大切な仲間


貴「……何?」

ゴ「えっ……何って…」

混乱するのは当たり前

でも………それでいい…私を敵と認識させなければ

貴「ねえ……ゴン、キルア…
  私の"演技"どうだった?」

ゴ「演技?」


私は悪役

それしかもう道は無い

貴「仲間だって言ったこと以外にないでし
  ょ?」

ゴ「…………セイラは…仲間だよ…」

貴「私はね、貴方達や…クラピカが憎いんだよ
  出会って気が合う人を簡単に仲間っていう
  言葉でくくりつけて、信じて前を進もうと
  する貴方達が……ねえ…私は進めないんだ
  よ?幼い頃はクルタ族に巫女っていう
  鎖で繋がれて、毎日毎日苦しくて…
  家族も皆も…クラピカもとにかく憎くて
  仕方無いの」

違う……クルタ族は憎いけれど…

貴方達が大好きなんだよ


心の中では矛盾を唱えている

止まってはいけない

ゴ「どうして……俺ら仲間だよ!!
  なんで!?どうしてそっちにいるの!?」

貴「あんた達がだいっ嫌いなんだよ!!」


その瞬間、ゴンが涙を流した

やめて……貴方の綺麗な涙を見せないでよ…


貴「私は蜘蛛の一員セイラ
  ………貴方達の仲間なんかじゃ無い…」


そして、ゴン達に近づいていく

2人に顔を近づけてささやく

貴「いい事教えてあげるよ
  クルタ族襲撃の事件には私も関わってい
  る………だって……クラピカの母親を殺したの
  は私だもの」


これも嘘

でも、見殺しにした事には変わりないから


すると…キルアが私の耳に届くくらいの声で嗚咽を漏らした

キ「っ………ごめん……セイラっ…
 

  ……俺らを裏切ってたのかよ……
  見損なった……仲間だと思ってたのにな…
  最低だよ、お前」


そう、それでいい

ありがとう…キルア…私に合わせてくれて


ゴ「セイラ……」


私は二人に背を向けて歩き出した


これで私が敵だという事は伝わっただろう



あとは……何も起こらずに…ヨークシンシティを離れれば…


でも、もう涙は出なかった


枯れてしまったのか

壊れてしまったのか


ま、どうでもいいけれど…


その後は記憶がほとんど無い

多分ぼーっとしてたから

ゴンとキルアは無事に抜け出せたらしい


そして現在私は

血まみれになっていた


私の血じゃない


そこら辺に倒れているマフィアのだ

これ……私がやったんだよね?

無意識のうちに大量殺戮か……

イインジャナイ?

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花みたいに(プロフ) - とみさん» 読んでくれてありがとうございます!! (2019年4月20日 21時) (レス) id: 248b61614a (このIDを非表示/違反報告)
とみ - 大変感動してます...!大好きです...!!(;_;)(;_;) (2019年4月20日 21時) (レス) id: c4cf1ef3c8 (このIDを非表示/違反報告)
花みたいに(プロフ) - あああありがとうございますっ!これからも頑張りますーっっ!! (2019年1月10日 13時) (レス) id: 248b61614a (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - とても面白いです!感動して、ガチ泣きしました(/ _ ; )更新待ってます!!頑張ってください! (2019年1月10日 2時) (レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
あーる(プロフ) - ファイトです!すごいですね。面白いし (2019年1月8日 5時) (レス) id: 3671a02ba7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花みたいに | 作成日時:2019年1月4日 20時

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