純粋と汚れの涙H×H (ページ50)

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39話ページ50

〜5分後

貴「うっわ…5分もかかっちゃったよ」

イ「セイラが俺に体当たりしてくるからだ
　よ」

貴「それはイルミが倒した囚人私に投げてくる
　から！仕返ししただけですー！」

イ「実際当たらなかったでしょ？」

貴「避けたからだもん！」

イ「じゃあいいじゃん」

貴「良くない！！」

ブツッ

リ「君達は次の試練で終了だ」

貴「まだあんの？」

リ「そこに液体の入ったボトルがあるだろう
　その液体を誰か1人が飲み干せば扉は開く
　ちなみに中身は猛毒だよ
　新種でね、どんな訓練を受けててもすぐ
　に効いてくるだろう」

貴「えー」

イ「ほんとだ見たことない
　 ……匂いも知らない」

貴「えっ！匂い嗅ぐのは平気なの！？」

イ「ま、少量だし」

リ「さあ、合格するには協力だ
　相手のために協力し、毒を飲めばいいだけ
　だ」

協力して死ねってか

えげつないな

リ「2人で分けて飲もうとするのは即不合格
　とする」

えげつないな

イ「じゃあ俺行ってくるから」

貴「は！？話聞いてた！？訓練しても効くんだ
　よ！？」

イ「でも、全く耐性のないセイラが行くより
　はいいんじゃない？少しは効く時間遅れる
　かもだし」

えっ、私のため？

貴「今イルミにときめいちゃったよ」

イ「まあ、そういうことだから」

貴「ええ！！あ、待って！！！」

イ「なに」

貴「いい事思いついちゃった(ニヤ
　ちょっとひとっ走りしてくるー！
　ちゃんと待ってるんだよー！」

そう言い残して、来た道をダッシュでもどる

ヒューヒュー

お！いたいた

ほとんど死にかけの囚人

そいつを担いでイルミのもとへまたダッシュ

貴「お待たせー」

イ「そいつは？」

貴「囚人だよ
　私達2人のどちらかとは言われてないもん
　別にこいつに飲ませても平気でしよ」

イ「えげつないね」

貴「……仕方のないことです
　もう死にかけだしさ」

そしてボトルを持ち囚人の口にぶち込む

なんとか飲ませると、囚人は泡を吹き

じたばたして、やがて動きが止まった

16歳の少女のすることじゃないけど

一応蜘蛛だし

フェイより全然マシだよ！！

ギギギギギギギギ

扉が開く

貴「やったー！
　合格だよ！」

イ「うん

　まあ、礼は言うよ」

《第3時試験通過1号、1番セイラ
　2号、ギタラクル
　所要時間共に9時間45分》