純粋と汚れの涙H×H

出会い3話 ページ22

『私はお前の主だ！言うことを聞いていれば
　いい！』

私はいつも主様にこう言われていた


でも目の前ににいる今の私の主様は
友達になりたいと？

イム「何故ですか？」

貴「母上が言ってたの、友達っていうのは
　 名前で呼びあって、話をたくさんして
　 笑い合って、仲がいいものだって
　 …………イムはいつも側にいてくれて
　 その、友達になれたらなって…」

髪先をいじりながら話している

イム「先程も言ったように巫女様の側にいたの
　 は役目だったからです」

貴「それでもイムがいいの！！」

私が？

貴「！？なんで泣いてるの！？
　 そ、そんなに嫌？」

泣いてしまった

イム「っ違います、グス…嬉しくって」

貴「じゃあ！友達になってくれる？」

イム「……っ…は…い」

貴「け、い、ご、！」

貴「私と友達になって！イム！」

イム「…………うん！…」

その時の主様、いやAの笑顔はとても眩しいくらいに輝いていた

その時から私達は、主従関係では無く、
少女と妖精の友達となった


貴「イムなんか明るい顔してるね！」

イム「うん！…生き甲斐を見つけたから」

貴「いきがい？」

イム「クスッ うん！」



貴方を守りずっとこんなふうに笑い合うこと

それが私の生き甲斐



イム「あ、でも修行は手を抜いたりしないか
　 らね」

貴「え！？そんな〜
　 友達の頼みなんだからさ〜」

イム「ダ．メ
　 巫女としては強くなってもらうから」


貴「え〜イムの鬼ーー！！！」



、


、


、


、


、
私の初めての友達……

ずっと側にいるから……









そして彼女がクルタ族を裏切ったあの夜
私は彼女のために共に力をふるい
長く仕えてきた村を燃やし尽くした




貴方のためならなんだってする
私は絶対に貴方の味方だからね

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