1つだけいい？【tn】 (ページ5)

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いページ5

貴方side

犬種は分からない
でも噛まれた

噛むだけじゃなくて離さない

正直めちゃくちゃ痛い
でも…

『今すぐこの子安楽死させてあげて！あと、私に近寄るな！この地域一帯の犬や狼にワクチンを！急げ！』

トンちに向かってたのを私が間に入った
腕がもげるんじゃないかって勢いで噛まれる

こりゃぁあれだな

狂犬病だね。うん。
間違いない

私死ぬねぇ…まだ猶予はあるけどさ

「嘘やろ？なんで僕を庇ったん！？」

『うーん…トンちだからかな？生きててほしかったもん。』

「僕やったら…いろんな毒とかの耐性もあるし、病気なんかじゃ死なへんのに…なんでなん…？」

『それは違うよ？耐性があるから生きていけるはおかしいの。だって病気だから

治療法の確定していないものなんだもの。私、医者だから大丈夫。対応の仕方もわかるよ』

にっと歯を出して笑う
この日から27日が経った

頭痛が…すごいや
だーめだこりゃ

書記長を休ませている間に書類整理をする
こりゃだーめだ

総統の部屋にすぐ向かう

『グルちゃん、私を隔離してくれるかな？』

「突然だな、何故だ？」

『数日経ったら私誰から構わず噛みつこうとすると思う。狂犬病だねこれ、そしたらみんな死んじゃう

私この国の人好きだから生きて欲しいの。お願い』

「分かった。だが…トントンは許さないと思うゾ？」

そうだとしても…隔離されなきゃ危険だから

『それは…黙っててくれるかな？そしたら何事も起きないはず…ぁ』

そう言うことかぁ…真後ろにいたんすねうちの書記長様が…

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tn side

最近のAが変やったから今寝たふりしてついて行ったらまぁこうなってた

隔離なんて許すわけないやんか
1人は寂しいで

狂犬病と分かってから僕は一切Aに触れさせてもらえへんかった

それどころか、食事も別、何もかも別
なんでやねん！！！？？？

僕はもう…彼女に口付けることはできへん
一緒に居られん

一度発症したら最後

死は迫るだけやった…

だからこそそばにおりたかってん
　