ね ページ8
sho side
もう一度振り返る
でも…誰もいなかった
俺、Aが居らんとこんなにもダメになるんやな
会社に行くと女性陣に囲まれる
ストレスやからやめて欲しいわ
「シャオロンさん大丈夫ですか…？奥様を亡くしたとききましたぁ…」
俺は何も答えない
「やめろ、シャオロン、行くで」
「ありがとうなコネシマ…」
「…どうした？元気ないで…そんなにショックなんか…？」
「ショックに決まってるやろ？もう…精神的にダメやわ俺…」
ダメだ。
Aがいてくれないと全てがダメになる
クレーマー達にはストレスをぶつける
そして家に帰る
まだAの匂いが残ってる…
2人で毎日一緒に寝たベットに潜る
目を閉じる。いつも抱きしめていた身体が…ない
あの美味しいご飯が食べたい
あの優しい声で甘やかされたい
あの腕で抱きしめられたい
あの手で撫でてもらいたい
キリがない。
でも…目から溢れ出るものは止められない
"私がシャオちゃんと同い年くらいに転生したら…見つけてくれるかな…"
「…ッ…そんなんすぐ見つけるで。どこにいたってな…」
ハッとする…夢…？
いつの間にか寝てたんやな…
何を考えたか、俺はすぐに私服に着替えて外に出る
この時は犬のような感と嗅覚をありがたく思った
こっちに…Aが居る気がする
絶対にそうや…！
雪がしんしんと降る中、傘も持たずに走る
無我夢中やった。白い吐息がでる
着いた先は初めてデートした場所
人の少ない、とある小山の上のベンチ
ここで沢山話したよな…
懐かしい
そこに腰かける
ここに…Aがおった気がしたんやけどな…
そういえば、いつもAは〇〇だから安心してねって言っとったな…
口癖…なんか？
早朝だった為、ここから日の出が見えた
綺麗やな…日の入りとはまた違う
肩や頭に雪が積もる
寒いな…あっためてやA…
『シャオちゃん、身体に雪積もっちゃうよ？』
「ぇ…は…A…？」
そこには傘を俺に向けてさしてくれるA(？)がいた
『シャオちゃん、見つけてくれてありがとう。私…ッ！』
言い終わる前に抱きつく
あぁ…Aや…変わってない
白人の…金髪のA
『もう死ぬような真似しないから…だから、安心してね？』
神様ありがとう…
俺を愛する人と暮らす権利を与えてくださって…
絶対に彼女を…俺が死なせません
だって俺は、狂犬やもん？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 63人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るい(プロフ) - 物語の作りが凄い上手…あと、主様めっちゃ優しい…()主様もコロナウイルスにかからないようにしてくださいね！ (2020年3月15日 12時) (
レス) id: 4df7e315c0 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - くいなさんのシリーズ大好きです…！最後の『ね』の話、shp sideになってます…！ (2020年3月4日 1時) (レス) id: 67f682fc32 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫 - っ……!凄いですね。涙がボロボロ落ちてきて、もう、うん。感動いたしました。ありがとうございます。無理せずお体に気おつけて過ごしてください。 (2020年2月23日 16時) (レス) id: 33555fdbbd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くいな | 作成日時：2020年2月15日 18時
