だから安心してね【sha】

だ ページ1

貴方side


ねぇ、無痛症って知ってる？


痛みを感じない病気なんだ


私ね、痛み感じないから、人が普通できないことをやったんだ


例えば、薔薇の茨の中に入っちゃったボールとったり


火事の時に中にいる人を助けたり…


それをね、中学校入るまで普通にやってたんだ


でもねでもね、中学校に入ったら、みんな私を化け物って呼んだの


悲しかった


私は普通じゃないから。いっぱいいじめられた


どうして？


どうしてなんだろう。


助けを求める人がいたからやった事なのに


それがどうして化け物になるの？


私は…ヒーローみたいになりたかった


そして高校。


私は中高一貫校だったから高校でもいじめられた


そんな時、外部入試で入ってきた男の子と仲良くなった


シャオちゃんって言うんだ。私のヒーロー


彼はいじめた人を煽って、先生に言ってた


みんな退学になった


驚いた。1人の声でこうも変わるんだ…と


「大丈夫か？」


そう言って眩しい笑顔を見せてくれたシャオちゃんは本当に…私のヒーローだった


好きになるのは本当に早かった


2学期が終わる前に告白した。


振られても仕方がないとは思ってた


でも…彼は私を振らなかった


「本当に！？俺なんかでええの！？めっちゃ嬉しい…！」


顔を赤くしてそう言ってくれた


まさか本当にOKが出ると思ってなかったから、私はすぐに色々言った


『私…本当に化け物だよ？痛み全く感じない変な女だよ…？もし、いじめられてたからとか、情で言ってるなら本当に振ってくれて構わないの…


私シャオちゃんに助けられて、お友達もできて…学校生活楽しいから…だから…安心して振ってくれて構わないわ』


「情で言うわけないやろ？ほんまに好きやで、しかもAやって俺でええの？俺、周りから狂犬ポメラニアン言われてるし…しかも不人気やで？」


なんかそれ聞いたことある…
コネシマ…さん？とよく言い合いしてるもんね


確かその人がチワワだっけ？
しかも狂犬…


『シャオちゃんがいいなら…本当に嬉しい…！私にとってシャオちゃんは本当にヒーローだし…そんな人とお付き合いできるなんてとても光栄。』


「ありがとうな…！大好きやでA！」


そう言って学校の教室にいるのに抱きしめてくれた
放課後だから誰もいなかった…が


先生に見られていて、お幸せに♡と言われたのはとてもよく覚えている

か→

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