く ページ5
貴方side
その後も鼻歌交じりに仕事を進める
着々と終わらせていくと、その成果が目に見えるからやる気が湧くんだよね…
そして定時になる
同時に嫌な音が響く
ドンッと言う音
これはまさか…
「これもお願いね」
やっぱ来ますよね。知ってました
もうこの人ダメだ…社長に告げ口しよ…
すると肩に乗せられた手
優しくて、柔らかい声
「大丈夫っすか、コネシマさんとの約束は来週にしたんで手伝いますよ」
『えぇ！？そんな…悪いよ…私の仕事だから気にしないでいいのに…』
ショッピに気を遣わせてしまうの本っ当に申し訳なさすぎる…
「いや…俺が手伝えば早く終わりますし、一緒に帰れるやないですか。」
やん…うちの旦那イケメン…
そうやって…私が断れないようにしてくるの
そして手分けしてやるとかなり早く終わらせることが出来た
『ちょっと社長に連絡してもいいかな、部長ダメだこりゃ…』
スイスイっとスマホをいじって社長にメッセージを送る
まぁ…とりあえずこれでいいでしょ
「いつもAに自分の仕事押し付けてますもんね…あの化粧濃いBBAは…まとわりつかれるんで嫌なんすよね」
あいつショッピにまとわりついてんか…
ほぅ…？ならコネシマさんにも言っとこ、先輩らしく後輩を守ってくれるっしょ
タイムカードを切って退社する
うーん！ちゃんと仕事をしたあとってなんか色々スッキリするな
確かに疲れるけどその疲れもまたよろし。
「あの。聞きたいことがあるんですけど…」
『ん？どうした？』
「Aは…最後に寝たのいつですか？俺が思うに…もう2ヶ月は寝てない気がしますよ…？
それに…他の人は気づいてないと思うんですけど、ちゃんと歩けませんよね？一歩一歩力を入れて歩いてる感があって…」
ん…？寝てないのはバレててもいいとして
何故"歩行障害"がある事に気付いてるの…？
『最後に寝たのね…いつだろう？覚えてないや』
そう言って歩みを進める
一歩一歩着実に。
食事だって満足にはできない
けれども腹に物を入れないと倒れるし、心配されちゃう
『気にしないでいいの。だってほら、平気じゃん？』
「…これは美貴先輩から聞いた話ですけど…Aは…もしかしたら次寝た時が最後の睡眠になってまうんやないかって…
そうなんですか？教えてください」
『そうなのかな…ほら、電車きたよ』
また私ははぐらかした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 46人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ライ - 小説で泣いたん初めてかもしれん……。 (2020年9月25日 21時) (
レス) id: 3f20e55985 (このIDを非表示/違反報告)
#よにん。＠str48＆変人系カップル＆低浮上中(プロフ) - あれ、、、目から天然水が。。 (2020年8月21日 19時) (レス) id: ac2334f46f (このIDを非表示/違反報告)
みどり - うう(´;ω;｀)やべえよ(語彙力よ) (2020年2月16日 22時) (レス) id: ae6be26781 (このIDを非表示/違反報告)
mind(プロフ) - くいなさんの小説、短時間で読めて内容も充実していてとてもすきです！私もストレスでよく寝れないので、夢主ちゃんと自分が重なって見えました笑笑良かったら教授さんの小説作ってくれたら嬉しいです！ (2020年2月14日 1時) (レス) id: 70c0107070 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くいな | 作成日時：2020年2月13日 7時
