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ut side


「余命…日ですか?」


先月、彼女なしで俺は病院にきた


「はい。癌が全身に転移していて、治療は不可能かと…」


嘘やろ。
その言葉しか出てこなかった


言葉を失うというのはこういう事なのか…と本当に思った


その日から俺は病院を転々としてどうにか彼女が生きられるような治療をしてくれる所を探した


でもそんなのどこにもなかった


気付けば現実逃避していて
知らない女と寝ていた


何してるんや俺は…


急いで家に帰る
しばらく帰ってへんかったな


いくら医者を探していたとはいえ、家に帰らないのは本当にダメなヤツや…


でも女と寝てしまったのはこの日だけや
Aちゃんと付き合い初めてからは浮気なんてしとらん


していたとしても、きっと許してしまうんやろな


それが彼女や


家に帰ればAちゃんは涙をながしながら寝ていた
1人でこんなに大きなベットで寝ていたんや…寂しかったやろな


俺かて寂しかった
この温もりと、この匂い


それがなきゃもう俺は生きてけんやろな…


風呂に入ったあとベットに潜り込んで寝た
次の日はできるだけAちゃんと居ろう


そう思ったのに…昼は俺じゃない人と食べてて…帰りは一緒に帰れんし…


目の前にいるのはAちゃんやなくてその上司
早く帰りたいのに…


「なんの用っすか?早く嫁のところに帰りたいんですけど」


思わず声に怒気を孕めてしまう


「あんたさ、Aちゃんの夫なんでしょ?なんでずっと家空けてんのさ、ずっと寂しいの我慢してんの分かんないの?」


「分かってますよ…でも僕は…彼女に生きて欲しくて…ずっと病院を回ってて…」


「それでAちゃんに甘えられない分他の女で?巫山戯るのもたいがいにせぇよ、あの子最近口癖のように私は大丈夫って言うのよ…もう見てられないわ。


あの子が弱音を吐いたことがある?あの子が助けを求めたことはある?あなたを頼ったことはある?
あの子がそうした時…きっとその時はもう…」


目の前の先輩は泣いていた
何か嫌な予感が身体中を巡った


帰らなあかん


彼女が俺に助けを求めているような気がして…


俺は先輩の制止の言葉を無視して家に帰った
電車はタイミング良く来た


家のドアを開けると美味しそうな匂い


嘘やろ…


俺はもう遅かった

か→←夫



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設定キーワード:wrwrd , 鬱先生 , 大先生   
作品ジャンル:恋愛
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狐奈(こな)(プロフ) - 凄く感動しました、…親の前で感動しすぎて泣きそうに…。短編物語を見るのはあまり無くてどんなのだろうと見たらすごくて、物語も良くて感動する短編物語でした!!!(すいません、語彙力)…これからも頑張ってください!!!(土下座、) (2月10日 20時) (レス) id: 2eccc978f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くいな | 作成日時:2020年2月9日 18時

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