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【1ヶ月後】
早朝Aは着古した私服のワンピースを身に纏い
出掛ける準備をする
兵舎を出ると待ち構えていたようにゼルが立っていた
『丁度良かった。これ返すね』
ゼルを見つけるなりAは
ナイフを押し付ける様に返した
「俺の演説は気に入らなかったか？」
ゼルは少し不満そうだった
『余計なお世話だよ
でも、今日で終わりにするつもり
勿論穏便にね』
Aの笑う顔には少し不安さが映る
「そうか。なら尚更持っていけよ」
ゼルはそう言ってナイフを再びAの手に渡す
『本当にお節介。
…でも、ありがとう』
Aは観念したように苦笑いをすると
その言葉を最後に故郷へ足を向けた
歩きながら何気なく柄から刃を出す
銀色に光る刃がAの目を映している
家が近くなるほど緊張感が強まっていく
着いた頃には心拍音が耳を支配していた
ドアノブを掴む手が震える
ゆっくりと扉を押す
「Aなの？帰ってきたのね！」
上から義母の明るい声が聞こえる
バレてしまったAの体が反射的に強張る
階段を義母と知らない細身の男が降りてくる
義母は降りてくるなりAを抱き締める
「ごめんねA…
お母さん今まで貴女に苦労ばかりかけたわよね
でももう大丈夫よ、貴女は訓連兵もやめて
これからお母さんともっと幸せな生活を送るのよ」
『は…？』
混乱するAをよそに次は男がAの目の前に立つ
男は品定めでもするようにAの顔や体を
見ると
「悪く無いぜ、お嬢ちゃんみたいな女が好きな
変態のお偉方は良く金を落としてくれるからなぁ」
と怪しい顔つきで口角を上げる
状況を悟ったAの体が震える
「まぁまずは俺がどれほどの女か見てやるよ」
男はそう言ってAの肩から服をずらす
『ひっ、』
Aは悪寒に耐えられず男の手を反射的に
振りほどいた
すると男の顔から笑みが消え流れるように
Aの顔を殴る
「何振りほどいてんだよ」
状況が理解できないAは勢いに押されて
床に叩きつけられる
口には鉄の味がふわりと広がる
男は倒れたAの上に馬乗りになると
両手に体重をかけるように首を絞める
「クソガキが！少し大人しくなってもらおうか」
Aは初めは抵抗していたものの
意識が遠のくとともにゆっくりと動かなくなる
そして静かに目を閉じた
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甘酒(プロフ) - 無羽さん» うわわ…ありがとうございます、仕事が忙しくて更新停止になってました… (2021年12月31日 19時) (
レス) id: d100b6efbd (このIDを非表示/違反報告)
無羽 - はじめまして。更新ありがとうございます！何時も楽しく読んでます！これからも頑張ってください。 (2021年12月31日 18時) (レス) @page21 id: f4cfea9c5e (このIDを非表示/違反報告)
甘酒(プロフ) - ジャッキーさん» ありがとうございます更新遅すぎてすみません、、 (2021年9月2日 3時) (レス) id: d100b6efbd (このIDを非表示/違反報告)
ジャッキー(プロフ) - 続きが楽しみで仕方ありません…！更新頑張ってください！！！！ (2021年8月1日 17時) (レス) id: 2f5b4ed08a (このIDを非表示/違反報告)
甘酒(プロフ) - 刀剣乱舞LOVEさん» ありがとうございます…！最近ダラダラ更新すぎて、まさか楽しみにしていただいている方がいると思ってませんでした笑凄い励みになりますありがとうございます！ (2021年6月7日 22時) (レス) id: d100b6efbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘酒 | 作者ホームページ：nhatev-hdfs sake1
作成日時：2021年3月12日 17時
