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「おいA、今の…」
義母が部屋を出ていった次は
ゼルが部屋に入ってくる
『盗み聞きしてたの？人が悪いんだから』
Aは爪をいじりながらぼやけた返事をする
「今の何だよ…あれがここにいる
理由、なのか？」
『そう。』
「だからあの時死のうとしたのか？」
『うるさいなぁ…もう。』
Aは再び重い体をおこすと
耳を塞ぐ素振りを見せる
『出ていってよ…頭が痛くなるでしょ
私に似てるって言う妹さんにも同じことしてたの？
私は貴方みたいなお節介が心配するほど
良い人じゃない』
「どうせ毎月金払って許されるぐらいの話だろ？」
ゼルは椅子に座り鼻で笑う
『そんなこと、ない。』
Aは耳を塞ぐ手に力が入る
「でもそれで良い気になってんだろ？
それだけ自分で軽く見てるんじゃないか」
『違う！！』
Aが叫ぶのを合図にしたように目から涙が溢れる
『私は…そんな、こと…、』
口から必死に否定する声と微かに嗚咽が漏れる
『私が我慢したら、それで皆幸せになるの
お母さんを殺したのも私
お父さんを殺したのも私…』
涙が次々と目からシーツへ落ちていく
『私さえ…産まれて来なければ…良かった。』
「は？…何でその殺意が自分に向くんだよ！
お母さんを殺した？じゃあさっきの女は何なんだよ
あの女に大人しく金渡して何が解決するんだ！？
座学トップの癖してそんな事も分かんなかったのかよ」
ゼルは大声を出して嘲笑う
「本気で罪を償いたいたなら
弱みに漬け込んできたクソ野郎に一矢報いてやれ」
俯き涙を零し続けるAの手にゼルは
小さなナイフを掴ませる
「戦え。戦わなければ何も変わらない
大丈夫だ、お前は自分自身が思ってるより強い」
Aは伏目がちにナイフを見ると
小さな声で
『そうまでして私を助けるなんて
貴方も馬鹿だと思う』
と涙を零しながら笑った
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甘酒(プロフ) - 無羽さん» うわわ…ありがとうございます、仕事が忙しくて更新停止になってました… (2021年12月31日 19時) (
レス) id: d100b6efbd (このIDを非表示/違反報告)
無羽 - はじめまして。更新ありがとうございます！何時も楽しく読んでます！これからも頑張ってください。 (2021年12月31日 18時) (レス) @page21 id: f4cfea9c5e (このIDを非表示/違反報告)
甘酒(プロフ) - ジャッキーさん» ありがとうございます更新遅すぎてすみません、、 (2021年9月2日 3時) (レス) id: d100b6efbd (このIDを非表示/違反報告)
ジャッキー(プロフ) - 続きが楽しみで仕方ありません…！更新頑張ってください！！！！ (2021年8月1日 17時) (レス) id: 2f5b4ed08a (このIDを非表示/違反報告)
甘酒(プロフ) - 刀剣乱舞LOVEさん» ありがとうございます…！最近ダラダラ更新すぎて、まさか楽しみにしていただいている方がいると思ってませんでした笑凄い励みになりますありがとうございます！ (2021年6月7日 22時) (レス) id: d100b6efbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘酒 | 作者ホームページ：nhatev-hdfs sake1
作成日時：2021年3月12日 17時
