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A目線
この人は何を言っているんだろう
「お前が早くに
自身の母親について尋ねてしまったところだった…」
私は目覚めて尚ベッドに仰向けでいたところを
セベク君に見つかって痣ができそうな位強く腕を掴まれて
引きずられるように談話室に連れられてきた。
今更ながらに破れた服から覗くお腹が少し寒いと思った。
全員が私を驚いた顔で見ている。
赤髪の男の人を除いて。
丁度シルバー君を呼んできたらしいリリアさんが
お父さんがしてくれたみたいに私を抱きしめて頭を撫でた。
私は上手く身体が動かせなくて
少し服をつまみ返すことしかできなかった。
リリアさんは隣りに座って私の手をずっと握っていてくれた。
“A・マーガレット
ウォールマリア南区の貧しい一軒家にて産まれる
父 マルコフ・マーガレット
母 メイフォル・アッカーマン
母親は産まれてすぐに他界
父親との貧しい生活のため〇〇兵を志し訓練兵になる
しかし訓練兵時代
ゼル・ユルゼスナとの出会いにより調査兵団に入団
ハンジ・ゾエ率いる第三班と第一〇〇〇に所属
新型〇〇〇〇〇の設計と〇〇の開発を手掛ける
王政編にて中央〇〇団との戦闘中アッカーマンの能力を〇〇させる
ウォールマリア奪還作戦中
〇〇の巨人に狙われたハンジ・ゾエを庇い20歳で戦死”
知らない単語で所々読めないけれど
机に置かれた紙に私のことが書かれていた。
でも私が訓練兵に入団したのは貧困じゃない…
「それが本来歩むはずだったシナリオだ」
こんなの嘘。
「そして俺は狂った結末を正しい道に戻す為に
ゼル・ユルゼスナとしてお前に近付いた」
悪い夢に違いないの。
だって
「それが俺の仕事だった…」
魔法とか妖精とか非現実的だよこんなの
「でも、時が経つに連れて情が湧いてしまった」
全てが恵まれたこの世界が本物？
「こんな感情は初めてだった…
狂った物語が正しい道にほぼ戻って
ゼル・ユルゼスナとしての役割を終わらせる時が近くなった時」
冗談じゃないわ
「この先Aがただ死んで終わる事に耐えられなくなった」
私が
私達がどうしてあんな残酷な世界で
抗い続けたと思っているの
「だから俺は呪文を組んだペンをお前に渡した」
唯一の世界があんな有様だったからよ
「物語からこちらへ引き出せる魔法だ
禁忌に近いけどな」
なのに今更こんな世界が存在するなんて知って
大人しく受け容れられると思っているの？
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甘酒(プロフ) - 無羽さん» うわわ…ありがとうございます、仕事が忙しくて更新停止になってました… (2021年12月31日 19時) (
レス) id: d100b6efbd (このIDを非表示/違反報告)
無羽 - はじめまして。更新ありがとうございます！何時も楽しく読んでます！これからも頑張ってください。 (2021年12月31日 18時) (レス) @page21 id: f4cfea9c5e (このIDを非表示/違反報告)
甘酒(プロフ) - ジャッキーさん» ありがとうございます更新遅すぎてすみません、、 (2021年9月2日 3時) (レス) id: d100b6efbd (このIDを非表示/違反報告)
ジャッキー(プロフ) - 続きが楽しみで仕方ありません…！更新頑張ってください！！！！ (2021年8月1日 17時) (レス) id: 2f5b4ed08a (このIDを非表示/違反報告)
甘酒(プロフ) - 刀剣乱舞LOVEさん» ありがとうございます…！最近ダラダラ更新すぎて、まさか楽しみにしていただいている方がいると思ってませんでした笑凄い励みになりますありがとうございます！ (2021年6月7日 22時) (レス) id: d100b6efbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘酒 | 作者ホームページ：nhatev-hdfs sake1
作成日時：2021年3月12日 17時
